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新型コロナは沈静化しつつある!?【4月27日 最終版】 [新型コロナ]

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本日4/27は、東京都の新規感染者が39人と、昨日72人から半減しました。
4月初めまでの帰国者で一時的に陽性者が増え、それが一服したとするとうまく説明できる。本当に「新型コロナは沈静化しつつある」ようです。
#緊急事態宣言とは直接の関係はなさそうですね。

ということなので、この新型コロナのコーナーは、いったん終了したいと思います。

参考までに、SmartNewsでチェックすると、4/27の日本全体の感染者数は165人(22:00現在)と、さらに減少しているようです。

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新型コロナは沈静化しつつある!?【4月26日版】 [新型コロナ]

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前回の続きです。

日本全体でも東京都でも、新規感染者が減少し続けています。
4/7の緊急事態宣言から2週間が経過し、そろそろ効果が出るはず…。
しかし、残念ながら、現実のデータを見る限りでは、日本全体では減少傾向に変化は見られません。
【参考】ロックダウンでコロナ感染は止まらない

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出所:
厚労省報道発表資料
東京都新型コロナウイルス感染症対策本部報

なお、グラフの人数は本日の累計から前日の累計を単純に減じた数値(過去の数値は遡って訂正しない)を採用しています。

東京都の感染者数が4/25から減少が加速しているように見えるのは、非常事態宣言のせいというよりは、欧米からの帰国者が減ったから(下のグラフ)なのかもしれません。実際には、検査をすり抜けたケースも少なくないでしょうから…。[たらーっ(汗)]

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厚労省の発表は1日遅れなので、SmartNewsでチェックすると、4/26の日本全体の感染者数の人数は209人と急減しましたが、これは日曜日のせいだからかもしれません。

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※死亡者数は、4/22発表分から都道府県発表の人数に変更されたが、以前の数値は訂正せず

参考までに、死亡者数は新規感染者数の3週間の遅行指標だそうです。

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出所:馬場正博さんのツイート
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新型コロナは沈静化しつつある!?【専門家会議は大丈夫?・追記あり】 [新型コロナ]

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前回の続きです。

「42万人死亡説」をはじめとして、専門家会議がいろいろと話題ですね。
しかし、最近の提言の内容を読んでみると、初歩的なミスが頻発しています。
大丈夫なんでしょうか?

たとえば、

日本の自称専門家による珍妙な「オーバーシュート」の使い方は、英語的にも学術的にも誤っています。しかし、さすがに西浦さん @nishiurah くらいはオーバーシュートの正しい意味を知ってるはずでは?どうなってるの…

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出所:Masaki Oshikawa (押川 正毅)さんのツイート

専門家会議の4月1日の提言には、

オーバーシュート: 欧米で見られるように、爆発的な患者数の増加のことを指すが、2~3日で累積患者数が倍増する程度のスピードが継続して認められるものを指す。異常なスピードでの患者数増加が見込まれるため、一定期間の不要不急の外出自粛や移動の制限(いわゆるロックダウンに類する措置)を含む速やかな対策を必要とする。なお、3月21~30日までの10日間における東京都の確定日別患者数では、2.5日毎に倍増しているが、院内感染やリンクが追えている患者が多く含まれている状況にあり、これが一過性な傾向なのかを含め、継続的に注視していく必要がある。

とあります。

残念ながら、この専門家会議の「欧米で見られるように、爆発的な患者数の増加のことを指す」という説明は間違っているようです。

さて、問題は「オーバーシュート」です。コロナ関連の報道で日本語では「オーバーシュート」が頻出ですが、英語で overshoot はあまり聞きません。試しに「コロナウイルス オーバーシュート」でグーグル検索すると2780万件のヒット数(2020年4月6日付)。一方「coronavirus overshoot」の場合は42万5千件と少ないだけでなく、ほぼすべてが日本語報道の翻訳記事であり、”overshoot”と引用符付き、説明文付きです。意味を考えても「オーバーシュート」はそのままovershootと訳すのは不適切。

イギリスの報道でも珍しくovershootが使われていると思ったらwhere more people get infected than you would need if it were to run at a lower peak(感染防止策を取った場合を基準とし、策を講じない場合に感染する人の数)と説明されていて日本で使われている定義とは異なります。英語のovershootは一般用語で「(目的地などを)行き過ぎる、オーバーランする」「(目標を)外す」「(限度・目標を)超える」などの意で使われます。過去形はovershot。
出所:第48回 「オーバーシュート」 英語で言うと? - ハイキャリア

専門家会議の提言の公式な英語版がなくてよかった…のでしょうか?

また、例の「42万人死亡説」のグラフが4月22日の提言にありますが、ピークがいつのまにか6000人→500人に変更されています。どうしたんでしょうか?

【4月3日のグラフ】

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出所:時事通信 4月3日付
新型コロナ、厳格な外出制限を 接触8割減で急速に減少―北大教授が試算

【4月22日のグラフ】

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さらに、上の4月22日のグラフには致命的な間違いがあります。
数値を読み取ると、対策なしだと5日で感染者が5倍になるとあります。緊急事態宣言は4/7→効果が出るのは2週間後の4/21。その間は対策なしだから、4/21の感染者は4/7の300人の100倍で「3万人」にならないとおかしい。
しかし、実際の数は300人だから、なんと1/100。
これはひどい!

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また、西浦氏の採用している(らしい?)SIRモデルでシミュレーションしてみましたが、いくらパラメーターをいじっても、現実のデータとは合いません。どんなパラメーターを使ったんでしょうか?

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【参考】
池田 信夫: 厚労省は「8割削減」の根拠となったデータを公開せよ
新型コロナ感染シミュレーション・ワークシート(フリーダウンロード)- 米山隆一の10年先のために

もう一つ出しておきましょう。
4月22日の提言にはこうあります。

新規感染者数は、日ごとの差はあるものの、1日の新規感染者数は 455人にのぼっており、累積感染者数は4月20日には10,200人を超えるに至った。

特に、特定警戒都道府県の増加が全体の7割強を占めており、累積患者数は東京都が2,984人、大阪府で1,162人となり、このうち、感染源(リンク)が分からない患者数の割合は、約8割にのぼった

海外からの感染に起因したと考えられる国内発生例を確定日別にみると、3月22日、23日頃には4割近くを占めていたものの、4月1日から4月20日では 0.65%程度に低下している。

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海外経由の感染はほとんどが成田、羽田、関空なので、東京都と大阪府に集中しています。その東京都と大阪府の感染源の8割が不明なのに、なぜ海外が0.65%だとわかるの?

ということで、突っ込みどころ満載ですから、興味ある人は時間があるときにでも読んでみてください。[たらーっ(汗)]

提言を読めばわかるように、3月19日より後の分析では、実証データを分析して方向性を出すということはしていません。
専門家会議というのは、文字どおり「専門家」の叡智を集めるというが本来の趣旨かと思うのですが、提言を読む限りでは、残念ながら形骸化していると言うしかないようです。

4月7日の緊急事態宣言も、政府が発出を内定してから専門家を意見を聞いた、つまり政治判断であることは明らかですが、現実的にそれ以外に手段がなかったということなのでしょう…。

閑話休題。

専門家会議の名誉のために言っておくと、初期のクラスター対策は成功したと思います。中国からのウイルスは、なんとか感染者を押さえ込むことができました。しかし、その後の欧米からの第2波(3月25日以降の感染者数の急増)には、現状分析が不十分で対策も迷走しているようです。

幸いなことに、日本では新規感染者数が減少しているので、上手くコントロールすれば、なんとかなりそうですが…。

【2020.4.27 22:10追記】
参考までに、安倍首相は4月7日の緊急事態宣言で、(西浦氏の推測をベースとして?)次のように述べていました。

東京都では感染者の累計が1,000人を超えました。足元では5日で2倍になるペースで感染者が増加を続けており、このペースで感染拡大が続けば、2週間後には1万人、1か月後には8万人を超えることとなります。しかし、専門家の試算では、私たち全員が努力を重ね、人と人との接触機会を最低7割、極力8割削減することができれば、2週間後には感染者の増加をピークアウトさせ、減少に転じさせることができます。

ただ、「2週間後(4/21)には1万人」は、なぜか専門家会議のグラフの6000人、西浦氏のグラフの3万人、現実の数字の300人のどれにも合いません…
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新型コロナは沈静化しつつある!?【4月25日版】 [新型コロナ]

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前回の続きです。

日本全体でも東京都でも、新規感染者が減少し続けています。
4/7の緊急事態宣言から2週間が経過し、そろそろ効果が出るはず…。
しかし、残念ながら、現実のデータを見る限りでは、日本全体では減少傾向に変化は見られません。
【参考】ロックダウンでコロナ感染は止まらない

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出所:
厚労省報道発表資料
東京都新型コロナウイルス感染症対策本部報

なお、グラフの人数は本日の累計から前日の累計を単純に減じた数値(過去の数値は遡って訂正しない)を採用しています。

厚労省の発表は1日遅れなので、SmartNewsでチェックすると、日本全体の4/25の人数は368人なので、やはりゆるやかに減少しているようです。

なお、4/25の死亡者は17人、重症者は24人でした。

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新型コロナは沈静化しつつある!?【東京都の感染者はなぜ減らない?】 [新型コロナ]

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前回の続きです。

東京都以外では、新規感染者数は横ばいか減少しています。しかし、なぜか東京都だけが減少していないように見えます。
グラフを再掲しておきます。

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出所:
厚労省報道発表資料
東京都新型コロナウイルス感染症対策本部報

非常に不思議だったのですが、うまく説明できる仮説を発見したので公開することにします。
#本当は専門家会議の仕事だと思うんですが…[たらーっ(汗)]

前々回は、その理由を「欧米の感染爆発の余波のため」と書いたので、厚労省のサイトから、裏付けとなる具体的な数字を探してみました。
思った通り、3月から4月にかけて、帰国者(と外国人?)に持ち込まれた欧米のウイルスが原因のようです。
#前々回は外国人と書いたのですが、実際のデータを見ると邦人帰国者が多いようですね…

以下が、私が推測した空港検疫の新規感染者数です。

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事例27~117の91人の内訳を分析したところ、羽田が49人、成田が38人、関空が7人(不明は除く)でした。旅行先(2人以上)は、アイルランド6、イギリス15、スペイン4、フランス12、ヨーロッパ(国名不明)12、カナダ3、アメリカ15でした。

これは感染が発見された人数ですから、見つからずにPCR検査をすり抜けた人も少なくないでしょう。そういう人が発見された感染者の数倍いると仮定すると、現実の人数とほぼ一致します。4月10日以降の感染者も少なくないので、東京都だけ新規感染者が減らないのも納得ですね…

なお、厚労省のサイトには、生データがバラバラに公開されていて、かつCSVなどの再分析可能なオープンデータではないので、非常にやりにくかったです。

以下のグラフは生データです。

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問題は、発表日ベースの人数()と到着日ベースの人数()が全く合わないことです。特に4月12日の29人(!)は論外です。そこで、人数が多く、連続して事例も公開されている3月26日~4月12日分のデータについては、次のように補正しました。

① 基本は発表日ベースの人数
②3月26日~4月12日分(緑の破線内)は到着日ベースの翌日の人数とする

これで出来上がったのが最初のグラフです。
4月中旬からは、空港検疫で引っかかった人が減っているので、その2週間後の5月からは、東京都の新規感染者も減少してくるのではないでしょうか?

なお、過去の傾向から見ると、感染者が増加し始めてから死亡者と重症者が増加するまでには、1~2週間のタイムラグがあります。そうだとすると、死亡者数・重症者数がピークアウトするのは5月半ばぐらいになりそうです。

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私のこの予想が当たればいいのですが…。
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新型コロナは沈静化しつつある!?【4月24日版】 [新型コロナ]

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前回の続きです。

東京都では、新規感染者が微増しているようですが、いままでのピークは超えていないようで、ゆるやかな減少傾向にあるようです。

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出所:
厚労省報道発表資料
東京都新型コロナウイルス感染症対策本部報

なお、グラフの人数は本日の累計から前日の累計を単純に減じた数値(過去の数値は遡って訂正しない)を採用しています。

厚労省の発表は1日遅れなので、SmartNewsでチェックすると、日本全体の4/24の人数は433人でした。

なお、4/24の死亡者は19人、重症者は4人でした。

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新型コロナは沈静化しつつある!?【4月22日版・謎の解明(その2)】 [新型コロナ]

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前回の続きです。

「4月の新規感染者数の激増は、欧米の感染爆発の余波のため」という説を整理し、もう少しわかりやすい形で説明します。

さて、現実の新規感染者数のデータには複数のピークがあります。
私は、単なる統計的なバラツキだと思っていたのですが、これらを見事に説明できる仮説を見つけましたので紹介させていただきます。

独立系ビジネス評論サイト 新宿会計士の政治経済評論
【読者投稿】それでも日本では感染爆発は起きていない―伊江太

不可解なのは、どう考えても今次の感染急増の大きな原因であるはずの欧米からの帰国者によるウイルス持ち込みについて、政府も専門家会議もほとんど触れない点です。

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少々長いのですが、伊江太さんの主張のポイントを引用します。

わたしはこの感染拡大がそれまで隠れていた市中のウイルス散布者によって引き起こされたものとは考えません。欧米での急速な感染拡大、これに追われるように帰国した人達、およびそれによって持ち込まれたウイルスが周囲に感染したものであり、その急激な感染増加は、これまで日本での感染爆発を抑えてきたメカニズムによって、徐々にではあるものの、すでに目に見える形で収縮する方向に向かっているというのが、わたしの判断です。

このような見方が当を得たものであるかどうか、検証できるまでにはまだ1ヵ月程度は必要であるとわたし自身思っております。しかし、どうも座視することのできない危急の問題が生じてきているように思います。

厚労省専門家会議の一委員が、放置すれば重症感染者85万、死者40万人以上などという、わたしからみれば途方もない数値を挙げて危機感を煽り、マスコミは挙げて無批判にこの話を垂れ流す。さらには自らの政治的存在感を示したいのか、国の政策に圧力を加えて、国民の自覚的抑制と言いつつ実質的都市ロックダウンを促す、小池東京都知事にような動きも見られます。国民の側からの検証もないまま、このような状況が進行していけば、この社会、経済に長期的に回復できない深刻な被害が発生する恐れなしとはしないと思えます。

そこで、外国人の入国制限日直前に入国者が急増→その2週間後(潜伏期間)に新規感染者のピークが来る、として計算してみると…

国名 入国制限日→2週間後
中韓 3/9→3/23
欧州 3/21→4/5
米国 3/26→4/10
東南アジア 3/28→4/12
その他 4/3→4/17
※その他の2週間後の日付を訂正

となり、現実のデータにある複数のピークとほぼ一致します。

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これには驚きました。
特に、日本全体では、4月11日の最大のピークの後に、4月18日にもう一度ピークがあるのが不可解だったのですが、非常にうまく説明できることがわかります。

データの出所:
厚労省報道発表資料
東京都新型コロナウイルス感染症対策本部報

※グラフの人数は本日の累計から前日の累計を単純に減じた数値(過去の数値は遡って訂正しない)を採用しています。

厚労省の発表は1日遅れなので、SmartNewsでチェックすると、日本全体の今日の新規感染者数は392人(21:50現在)でした。

新規感染者の激増は、なぜか東京と大阪で目立つのですが、それは外国人の大部分が、成田、羽田、関空から入国するからでしょう。

なお、帰国邦人はどうかという質問をいただいたので、厚労省のサイトで空港検疫を調べてみました。
確かに、帰国者が空港検疫で陽性になったケースは大幅に増加しています。
邦人も、いつ入国制限されてもおかしくないから、慌てて帰国したのでしょうか…。

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新型コロナウイルスは、潜伏期間が2週間ですから、見つからずに検査をすり抜けた人も少なくないはずで、これも新規感染者増の一因かと思われます。

とは言っても、邦人は入国制限はないし、特定の日に集中して帰国している様子もないため、東京と大阪の感染爆発は、主に訪日外国人によって引き起こされたものと考えられます。

と書いたら、なんと最近日本ではヨーロッパのウイルスが発見されたという論文が発表されていたようです。

新型コロナの「遺伝指紋」を作成した結果、日本にヨーロッパ型が侵入したことが判明。アメリカの研究です。日本には欧州型が入っているものの、その影響は限定的です。押谷教授が「感染爆発は欧州・米国からの流入のせい」と結論しているのは、この研究からは言えません。

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出所:上昌弘氏のツイート

仮にそうだとするなら、最近になって新規感染者数が減少しているのは、「緊急事態宣言」とは関係なく、3月から4月初めにかけての「入国制限措置」のために外国人の入国者が減少したため、ということになります…。[たらーっ(汗)]

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参考までに、本日4月22日の死亡者は17人、重症者は9人でした。

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そうしたら、別なつぶやきも見つけました。

3月以降の感染がほぼ帰国者由来とすると、初期のクラスター対策はうまく機能していて、欧米が東アジア諸国と同じように対応していてくれれば問題はなかったのだということになる。今の医療リソース不足も、日本の想定外は欧米がここまで対応を失敗するとは思わなかったからということになるのかも。

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出所:Endo, Takahoさんのツイート

やはり、4月になってからの感染者の激増は、欧米からのウイルスで引き起こされたと言ってよさそうですね。[ひらめき]

日本のクラスター対策は比較的うまくいっていて、欧米がうまく対応できれば問題はなかった。
しかし、欧米が大失敗したせいで、日本で新規感染者が激増。それがパニックを引き起こし、(結果的には必要のなかった)「緊急事態宣言」を出してしまった…ということなのでしょうか?

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新型コロナは沈静化しつつある!?【4月21日版・再追あり】 [新型コロナ]

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前回の続きです。

日本全体でも東京都でも、引き続き新規感染者数がゆるやかに減少しているようです…と書く予定だったのですが、あまりにもワンパターンで飽きたので、趣向を変えることにします。[たらーっ(汗)]

さて、現実の新規感染者数のデータには複数のピークがあります。
私は、単なる統計的なバラツキだと思っていたのですが、これらを見事に説明できる仮説を見つけましたので、ここに紹介させていただきます。

独立系ビジネス評論サイト 新宿会計士の政治経済評論
【読者投稿】それでも日本では感染爆発は起きていない―伊江太

少々長いのですが、伊江太さんの主張をポイントを引用します。

わたしはこの感染拡大がそれまで隠れていた市中のウイルス散布者によって引き起こされたものとは考えません。欧米での急速な感染拡大、これに追われるように帰国した人達、およびそれによって持ち込まれたウイルスが周囲に感染したものであり、その急激な感染増加は、これまで日本での感染爆発を抑えてきたメカニズムによって、徐々にではあるものの、すでに目に見える形で収縮する方向に向かっているというのが、わたしの判断です。

このような見方が当を得たものであるかどうか、検証できるまでにはまだ1ヵ月程度は必要であるとわたし自身思っております。しかし、どうも座視することのできない危急の問題が生じてきているように思います。

厚労省専門家会議の一委員が、放置すれば重症感染者85万、死者40万人以上などという、わたしからみれば途方もない数値を挙げて危機感を煽り、マスコミは挙げて無批判にこの話を垂れ流す。さらには自らの政治的存在感を示したいのか、国の政策に圧力を加えて、国民の自覚的抑制と言いつつ実質的都市ロックダウンを促す、小池東京都知事にような動きも見られます。国民の側からの検証もないまま、このような状況が進行していけば、この社会、経済に長期的に回復できない深刻な被害が発生する恐れなしとはしないと思えます。

そこで、入国制限日の2週間後(潜伏期)に新規感染者のピークが来るとして計算すると…

国名 入国制限日→2週間後
中韓 3/9→3/23
欧州 3/21→4/5
米国 3/26→4/10
東南アジア 3/28→4/12
その他 4/3→4/16

となり、現実のデータにある複数のピークとほぼ一致します。

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これには驚きました。
特に、日本全体では、4月11日の最大のピークの後に、4月18日にもう一度ピークがあるのが不可解だったのですが、非常にうまく説明できることがわかります。

データの出所:
厚労省報道発表資料
東京都新型コロナウイルス感染症対策本部報

グラフの人数は本日の累計から前日の累計を単純に減じた数値(過去の数値は遡って訂正しない)を採用しています。

厚労省の発表は1日遅れなので、SmartNewsでチェックすると、日本全体の今日の人数は388人(23:00現在)でした。

対して、回復者は117人なので、来月になれば現在の患者数は減少しはじめると思われます。

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出所:週刊東洋経済ONLINE

本日の死亡者は15人、重症者は1人でした。

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【2020.4.22 0:10追記】

その後、こんなつぶやきを見つけました。

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出所:上昌弘氏のツイート

となると、最初に紹介した伊江太さんの仮説はどうやら正しそうです。そしてまた、現実の新規感染者数のデータとも矛盾しません。

仮にそうだとするなら、最近になって新規感染者数が減少傾向なのは、「緊急事態宣言」とは関係なく、3月から4月初めにかけての「入国制限措置」ということになります…。[たらーっ(汗)]

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【2020.4.22 7:05追記】

厚労省の発表では、3/27頃4/5頃に空港検疫で大量の感染者が見つかっています。当然、見つからずに検査をすり抜けた人も少なくないはずで、「入国制限日の2週間後が新規感染者のピーク」はほぼ間違いないかと。

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新型コロナは沈静化しつつある!?【4月20日版】 [新型コロナ]

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前回の続きです。

日本全体でも東京都でも、引き続き新規感染者数がゆるやかに減少しているようです。

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出所:
厚労省報道発表資料
東京都新型コロナウイルス感染症対策本部報

なお、グラフの人数は本日の累計から前日の累計を単純に減じた数値(過去の数値は遡って訂正しない)を採用しています。

厚労省の発表は1日遅れなので、SmartNewsでチェックすると、日本全体の今日の人数は345人(22:50現在)でした。

なお、本日の死亡者は10人、重症者は12人でした。

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そういえば、なぜ厚労省の集計作業が遅いのか、その理由の一端がわかりました。

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出所:clonidineさんのツイート厚労省のフォーマット

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新型コロナは沈静化しつつある!?【4月19日版】 [新型コロナ]

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前回の続きです。

日本全体でも東京都でも、新規感染者数のゆるやかな減少が続いています。

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出所:
厚労省報道発表資料
東京都新型コロナウイルス感染症対策本部報

なお、グラフの人数は本日の累計から前日の累計を単純に減じた数値(過去の数値は遡って訂正しない)を採用しています。

厚労省の発表は1日遅れなので、SmartNewsでチェックすると、日本全体の今日の人数は374人でした。

やはり、穏やかな減少傾向が続いていると言っていいかと思います。

政府の公式発表がAIに負けているのはどうなんでしょう…。
後述しますが、韓国では政府がほぼ完全に情報を掌握しています。


なお、本日の死亡者は6人、重症者は7人でした。感染者の急増ぶりと比べると、かなり控えめな数字です。

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この数字は、韓国の例からするとほぼ想定内です。

ついでに、韓国政府の新型コロナのサイトを覗いてみました。驚異的な「見やすさ」「情報量」「多国語対応」で日本を圧倒し、まさに雲泥の差です。[がく~(落胆した顔)]

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ちなみに、厚労省のサイトはこんな感じです。

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厚労省の職員は頑張っていると思いますが、政府として組織的な取り組みのレベルが違うようなので、どうにもなりません…。[もうやだ~(悲しい顔)]

敵を知り己を知れば…なので、もう少し情報収集にリソースを割けないものなのでしょうか?
誰も言う人がいないのかな?
世界第3の経済大国としては、実に残念な現状というしかありません。

アメリカCDC中国政府のサイトも見てみたのですが、韓国が一番です。これなら、ソウルの感染者が東京の1/5、そして韓国の総選挙で与党が圧勝したのにも納得です。

ただ、韓国では個人情報を徹底的に管理しているようです(BBCの記事はこちら)。これは中国でも同じことです。
日本では反対が多くて絶対に無理でしょうね…。

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