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新型コロナは沈静化しつつある!?【4月12日版】 [新型コロナ]

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前回の続きです。

厚労省から4月12日のデータが発表されたので追加しました。
前日の4月11日に比べると、死亡者が4人増、重症者は7人増でした。

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さて、繰り返しになりますが、3月25日頃から感染者が急増して2週間ほどが経過し、
・死亡者数は前回のピークと比べて微増
・重症者数は前回のピークと比べて倍増
となりました。

※7日間移動平均で比較するのは、土日の影響でデータが1週間サイクルで発表されるため。

ところが、4月10日になって死亡者数にA寿総合病院の20人が含まれていることがわかりました。
当然のことですが、この数字は「異常値」なので、全体の人数から除く必要があります。

※データを比較するなら、基本的に「同じ条件」でないといけません。A総合病院は「異常値」(アウトブレイク=突発的なもの)と思われるので外しました。もし、同じようなケースがあるというなら比較対象に含めます。

私の推定では、上のグラフの赤の実線に示すように、死亡者数は既にピークアウトしているという結果になりました。

この傾向は東京では明らかで、死亡者は減少傾向を示しています。

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出所:東京都新型コロナウイルス感染症対策本部報

なお、死亡者数・重症者数の両方とも、感染者数に対する伸びは鈍ってきています。

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参考値ですが、東京都の100万人当たりの死亡者数は2.9人(A総合病院の死亡者20人を除くと1.4人)、日本全体だと0.7人。ちなみに、中国は2.4人、韓国が3.8人。

以上のことから判断すると、日本にパンデミックが来る可能性はほぼなくなったと言っていいかと思います。
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新型コロナは沈静化しつつある!?【謎の解明】 [新型コロナ]

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前回にも書いたとおり、新型コロナの予想は、専門家も含めてほとんど当たらないようです…[たらーっ(汗)]

内容を再掲しておくと、

1. 感染者が爆発的に増えても、死亡者と重症者は増加しない
2. 日本の死亡者と重症者は驚異的に少ない
3. 東京の死亡者数はピークアウトししつつある

しょうがないので、自分なりに理由を考えてみました。

残念なことに、一番大外れなのが「ニューヨークは○週間後の東京」と主張する欧米在住の“専門家”の予測です。
しかも、そう言ってしばらくしても、いまだに「ニューヨークは○週間後の東京」らしいです…。
ニューヨークより東京の方が感染が早かったので、「東京は○週間後のニューヨーク(アメリカ、ヨーロッパ…)」ならまだわかるのですが…。
大変恐縮ですが、下は私にアドバイスいただいた方の4月5日のツイートです。

日本は第2波が各地に襲いかかっている状況。欧米から3月初旬に入ってきたのが広がっているということか?

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出所:Hironori Funabikiさんのtwitter
※画像を差し替えました

参考までに、本日4/11の東京の死亡者はゼロ、新規感染者は197人、4/9のニューヨーク州の死亡者は799人…。

また、北海道大学の西浦教授の予測も当たっていないようです…[たらーっ(汗)]
現在の新規感染者は実数で700人程度です。

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出所:時事通信 4月3日付
新型コロナ、厳格な外出制限を 接触8割減で急速に減少―北大教授が試算

私が尊敬し頼りにしている池田信夫さんの予測は、2と3の死亡者数に関しては(ピークアウトも含め)見事に的中しましたが、1の感染者数が増加することは説明できていません。

ふと、アゴラを見ていたら、永江 一石さんのコロナウイルスの記事が目にとまりました。

2020年04月10日 22:00
なんでロックダウンしないで完全にコロナを制圧した韓国を参考にしないのか

この記事の韓国のデータは、見れば見るほど日本にそっくりです。
そこで、①日本が韓国と同じパターンをたどると仮定し、②既存のウイルスの感染についての知見を利用すれば、ほぼ現在の数字を説明できるようです。

このうち、①日本が韓国と同じパターンをたどる については説明済です。

ポイントをかいつまんで紹介しておくと、

A. 新規感染者はまだまだ増加する
B. 新規感染者が激増しても死亡者の数はあまり変わらない

上のAとBは相反するように見えますが、ウイルス感染症の専門家にとっては「常識」で、簡単に説明できるとのこと。
実は、ウイルスの感染力と毒性は反比例するのだそうです。

ウイルスの感染力と毒性は反比例する 新型肺炎で刻々と状況が変化しても冷静な対応を
ドクター備忘録 松本 浩彦 2020.01.28(Tue)

ウイルスの場合、感染力と毒性は反比例します。毒性が強いと、患者はすぐに発病して、他所に移動する間もなく死にいたります。

いっぽう、自分の勢力を広げたいウイルスは、感染力を高めるためにあえて自身の毒性を弱めることだってあります。ウイルスの立場に立って考えれば、自分の遺伝子を世界中に広めたいと思えば、自ら毒性を弱めて発症までの潜伏期間を長くし、保菌者が元気にあちこち動き回ってくれた方が、ウイルスは拡散し世界中に広がります。

私の見解ではどうやら今回の新型コロナウイルスは、自分の勢力を広げたいウイルスのようで、2009年に「新型」と騒がれたインフルエンザ「A(H1N1)-pmd09」に似ていると感じます。pmd09は結局、致死率は低く、今ではA型インフルエンザの本流になりました。その証拠に新型コロナウイルスの場合も、今のところ報道では死亡者/感染者の比率が、報道初期に比べて下がっています。

つまり、「新規感染者が増加=毒性が弱くなる」ということなのです。
へ~って感じですね。

新型コロナウイルスの実体はRNAなので、複製の際に非常にエラーが起きやすく、感染力が強くなる→毒性が弱くなるという方向で変異が起こっている可能性があります。
こう考えれば―あくまで定性的にですが―現実のデータがうまく説明できることになります。[ひらめき]
あとは、専門家の検証を待つだけですね。
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