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木戸彩恵、 サトウタツヤさん 文化心理学-理論・各論・方法論 [新刊情報]

2019年4月発行のこの本には、血液型の話がちょっと出てきます。

文化心理学: 理論・各論・方法論

文化心理学: 理論・各論・方法論

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: ちとせプレス
  • 発売日: 2019/04/12
  • メディア: 単行本


第2部 各論
第2章 文化心理学×パーソナリティ
②血液型から見る文化/文化から見る血液型 ●上村晃弘

この本には、明らかに私のサイトを参考にしたと思われる内容が見つかったので、思わずニンマリしてしまいました。

・武藤浩二、長島雅浩氏ら(2012年)の科研費成果報告書
→たぶん、心理学者でこの研究を「公式」に紹介したのは初めてで、ソースはほぼ間違いなく私のサイト

・厚生労働省の2018年版「構成な採用選考をめざして」
→たぶん、心理学者でこの冊子を「公式」に紹介したのは初めてで、ソースはほぼ間違いなく私のサイト
→なお、この冊子の「その把握[血液型]は適正・能力の正式な評価を妨げ」は次の2019版年で見事に削除されてしまった(笑)ことはどう考えればよいのでしょうか?

・縄田健悟氏(2014年)の心理学論文「血液型と性格の無関連性」
→「差が見られなかったのは、生活やお金に関する質問項目が多く、性格特性そのものを検討する項目ではなかったからという可能性があります」という少々懐疑的な意見を公表しているのは、土嶺章子氏の論文(2015年)私のサイトぐらいしかありません

たとえば、パーソナリティ心理学の入門書であるこの本でも、

パーソナリティ心理学入門: ストーリーとトピックで学ぶ心の個性

パーソナリティ心理学入門: ストーリーとトピックで学ぶ心の個性

  • 作者: 鈴木 公啓
  • 出版社/メーカー: ナカニシヤ出版
  • 発売日: 2018/10/20
  • メディア: 単行本


同じ縄田さんの論文について紹介しています。

2何に基づいて他人の性格を推測するの?〈パーソナリティ心理学の歴史1〉
血液型性格判断  

しかし、「差が見られなかったのは、生活やお金に関する質問項目が多く、性格特性そのものを検討する項目ではなかったからという可能性があります」なんて(都合が悪い?)ことは一切書いてありませんでした。[あせあせ(飛び散る汗)]

余談ですが、サブタイトルを読まないで買ったのは失敗でした…。この本には具体的な数字は何もないのです。
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O型の人は、なぜ積極的に献血したがるのか [サイト紹介]

大竹文雄の経済脳を鍛える
2017年12月14日
O型の人はなぜ献血するのか?

この部分の要約が、プレジデントオンラインに掲載されました
2019年11月19日
O型は他の人より利他的?献血行動と血液型の関係
O型の人は、なぜ積極的に献血したがるのか

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なぜかこの記事はオリジナルのプレジデントオンラインには見つけられせませんでした…。
※「行動経済学の使い方」の一部を再編集したとあります。

行動経済学の使い方 (岩波新書)

行動経済学の使い方 (岩波新書)

  • 作者: 大竹 文雄
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2019/09/21
  • メディア: 新書

もっとも、この記事は一読するだけでおかしいことがわかります。

O型がA型やB型の倍近く献血しているなら、血液が余ってしまいます(適正在庫の200%以上になると献血させないため)。
この場合、献血を遠慮してもらうことになるので、単にO型(そしてAB型)の血液が他の型より需要が多いということでしょう。
AB型についても同じで、そもそも利他的云々はあまり関係ないはずです。

大竹さんは、高名な経済学者で、私は尊敬していますし、著書も何冊か持っています。
わざわざ専門外のことには関わらないければいいのに(しかも間違っている!)と悲しくなってしまいます…。

※この記事の「ほとんどの研究が否定する血液型性格診断」が間違っている理由はこちら

ちなみに、たまたま先日新宿駅に行ったのですが、東口の献血ルームでは、O型とA型が足りないのですが、B型とAB型は足りている(成分献血のみ受付)ようでした。

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参考URL1 B型献血哀愁流れ旅 ・・・
(B型の血液は本当に必要とされていないのか?)

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このサイトにある大阪府赤十字血液センターのサイトの画像

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参考URL2 はまれぽ.com
横浜駅周辺の献血事情!どうしていつもO型やA型の協力を呼びかけているの?
→昨年と今年の全血献血は全国的にO型が多く使用された

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