現代日本人が縄文人由来のDNAを持つ割合は?【追記あり】 [ゲノム解析で古代史]
自分自身の備忘録です。
YouTubeで、
Y染色体とmtDNAも合わせて考えた日本人の成り立ち(後期旧石器・縄文・弥生)
という、すばらしい動画を見つけました。![[るんるん]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/146.gif)
現在の定説では、縄文人1に対して弥生人9が渡来してきたとされています。

しかし、Y染色体ベースで見るとこの数字が逆転するというのです。


この動画ではO1b2(xO-47z)は弥生系とされていますが、私はこれも縄文系だと考えています。
なぜなら、現在発見されているO1b2の一番最初の「親」となるタイプは、日本だけで発見されているからです。
この「親」の出現は約8000年前とされており、朝鮮半島はほぼ無人ですが、当時(縄文時代)の日本の全人口は2万人程度です。

出典:図録▽人口の超長期推移
ほぼ無人の朝鮮半島から、突然変異で新しいタイプが出現する確率は、縄文時代の日本に比べると非常に低いと思います。
別なケースでは、日本の「親」から韓国の「子」、そして日本では「孫」が発見されているそうです。これは、当時は日本列島と朝鮮半島で頻繁に人間が行き来していた可能性を示しています。
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【参考】Yahoo!知恵袋
ID非公開さん 2017/10/21 13:53 13回答
百済人は何故日本語を話したの? 日本史・1,719閲覧
ベストアンサー
現代の「日本人」「韓国人」の「DNA(Y染色体マーカ)= Y染色体ハプログループ」を分析すると、古代人類集団が、「日本列島」から「朝鮮半島」へ行った「痕跡」はあるが、「朝鮮半島」から「日本列島」へ渡来した「痕跡」がほとんど検出されません。
(中略)
O-47z=CTS713(旧47z):日本人(大和民族、琉球民族)で高頻度にみられる。インドネシア人、朝鮮民族、満州族、タイ人、ベトナム人でもみられる。
xO-47z=L682 :朝鮮民族に高頻度に見られる。日本人、満州族、ナナイなどにもみられる。
(中略)
韓国人の「弥生系」を示す「マーカ」には、「親」が居て、その「親」は、「朝鮮半島でも、中国東北部でも、中国でもなく」、「日本列島」に存在することを示しています。つまり、これだと、韓国人の男性の33%(中国系のO2は40%)が持っている「マーカ」は、「日本列島」から来たと、さし示しています。
韓国人に関係する「O1b2a1a2 F2868」だけを見てみると、
---★O1b-----★F2868-----------------------------日本人(ヤマト人)
---★O1b-----★F2868-----★L682------------------韓国人(弥生系)
---★O1b-----★F2868-----★L682-----★CTS723-----韓国人(弥生系)
↑★は突然変異を示します。左へ行くほど「古い突然変異」、右へ行くほど「新しい突然変異」です。また「F2868、L682、CTS723」は突然変異の名称(番号)となります。韓国人は「L682系」で、これは、日本人(ヤマト人)の「F2868」に、プラス「L682」が追加されたことを意味します。
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元のデータを確認したい方は、次の資料に当たってみてください。
Michael F. Hammer et al. (2006)
Dual origins of the Japanese: common ground for hunter-gatherer and farmer Y chromosomes
Soon-Hee Kim et al. (2011)
High frequencies of Y-chromosome haplogroup O2b-SRY465 lineages in Korea: a genetic perspective on the peopling of Korea
なお、ハプロタイプの名称は頻繁に変わっているので、比較するときには注意が必要です。
たとえば、後者の「O2b-SRY465」は、現在では「O1b2a1a2a L682」となります。
これから判断すると、現在の日本や韓国のO1b2は、8000年前(縄文時代)に日本列島に住んでいた縄文人が起源である可能性が高いということになります。
これまた私の推測ですが、当時の未熟な航海技術から考えて、渡来系(ハプロタイプO2)が2割というのは多過ぎると思います。これらの人の多くは百済から亡命してきたのでしょうが、身分が高い人や熟練技術者が中心で、相当優遇されたと考えられます。
よって、常識的に考えると、同じハプロタイプを持つ渡来人の子は「増えた」はずです。
たとえば、百済系の高野新笠は光仁天皇の皇后なわけで、それなら現在の日本人に(渡来系の)O2が2割というのも納得です。
なお、この動画ではミトコンドリアの分析もしています。
しかし、ミトコンドリアが変異するのは万年単位なので、縄文以前の変異であれば、それが日本独自かどうか判断するのは困難なのではないでしょうか?

下の図で、グレーの部分は、日本にも韓国にもあるとのことです。

もちろん、多くの変異を調べて統計的な処理をすれば結論は出るでしょうが…![[たらーっ(汗)]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/163.gif)
【追記】
冒頭の動画の続編で、ミトコンドリアDNAについての考察もあります。
縄文系男子が多いのに弥生系女子が多い理由について考えてみた(日本人のルーツと成り立ち)
YouTubeで、
Y染色体とmtDNAも合わせて考えた日本人の成り立ち(後期旧石器・縄文・弥生)
という、すばらしい動画を見つけました。
![[るんるん]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/146.gif)
現在の定説では、縄文人1に対して弥生人9が渡来してきたとされています。
しかし、Y染色体ベースで見るとこの数字が逆転するというのです。
この動画ではO1b2(xO-47z)は弥生系とされていますが、私はこれも縄文系だと考えています。
なぜなら、現在発見されているO1b2の一番最初の「親」となるタイプは、日本だけで発見されているからです。
この「親」の出現は約8000年前とされており、朝鮮半島はほぼ無人ですが、当時(縄文時代)の日本の全人口は2万人程度です。

出典:図録▽人口の超長期推移
ほぼ無人の朝鮮半島から、突然変異で新しいタイプが出現する確率は、縄文時代の日本に比べると非常に低いと思います。
別なケースでは、日本の「親」から韓国の「子」、そして日本では「孫」が発見されているそうです。これは、当時は日本列島と朝鮮半島で頻繁に人間が行き来していた可能性を示しています。
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【参考】Yahoo!知恵袋
ID非公開さん 2017/10/21 13:53 13回答
百済人は何故日本語を話したの? 日本史・1,719閲覧
ベストアンサー
現代の「日本人」「韓国人」の「DNA(Y染色体マーカ)= Y染色体ハプログループ」を分析すると、古代人類集団が、「日本列島」から「朝鮮半島」へ行った「痕跡」はあるが、「朝鮮半島」から「日本列島」へ渡来した「痕跡」がほとんど検出されません。
(中略)
O-47z=CTS713(旧47z):日本人(大和民族、琉球民族)で高頻度にみられる。インドネシア人、朝鮮民族、満州族、タイ人、ベトナム人でもみられる。
xO-47z=L682 :朝鮮民族に高頻度に見られる。日本人、満州族、ナナイなどにもみられる。
(中略)
韓国人の「弥生系」を示す「マーカ」には、「親」が居て、その「親」は、「朝鮮半島でも、中国東北部でも、中国でもなく」、「日本列島」に存在することを示しています。つまり、これだと、韓国人の男性の33%(中国系のO2は40%)が持っている「マーカ」は、「日本列島」から来たと、さし示しています。
韓国人に関係する「O1b2a1a2 F2868」だけを見てみると、
---★O1b-----★F2868-----------------------------日本人(ヤマト人)
---★O1b-----★F2868-----★L682------------------韓国人(弥生系)
---★O1b-----★F2868-----★L682-----★CTS723-----韓国人(弥生系)
↑★は突然変異を示します。左へ行くほど「古い突然変異」、右へ行くほど「新しい突然変異」です。また「F2868、L682、CTS723」は突然変異の名称(番号)となります。韓国人は「L682系」で、これは、日本人(ヤマト人)の「F2868」に、プラス「L682」が追加されたことを意味します。
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元のデータを確認したい方は、次の資料に当たってみてください。
Michael F. Hammer et al. (2006)
Dual origins of the Japanese: common ground for hunter-gatherer and farmer Y chromosomes
Soon-Hee Kim et al. (2011)
High frequencies of Y-chromosome haplogroup O2b-SRY465 lineages in Korea: a genetic perspective on the peopling of Korea
なお、ハプロタイプの名称は頻繁に変わっているので、比較するときには注意が必要です。
たとえば、後者の「O2b-SRY465」は、現在では「O1b2a1a2a L682」となります。
これから判断すると、現在の日本や韓国のO1b2は、8000年前(縄文時代)に日本列島に住んでいた縄文人が起源である可能性が高いということになります。
これまた私の推測ですが、当時の未熟な航海技術から考えて、渡来系(ハプロタイプO2)が2割というのは多過ぎると思います。これらの人の多くは百済から亡命してきたのでしょうが、身分が高い人や熟練技術者が中心で、相当優遇されたと考えられます。
よって、常識的に考えると、同じハプロタイプを持つ渡来人の子は「増えた」はずです。
たとえば、百済系の高野新笠は光仁天皇の皇后なわけで、それなら現在の日本人に(渡来系の)O2が2割というのも納得です。
なお、この動画ではミトコンドリアの分析もしています。
しかし、ミトコンドリアが変異するのは万年単位なので、縄文以前の変異であれば、それが日本独自かどうか判断するのは困難なのではないでしょうか?
下の図で、グレーの部分は、日本にも韓国にもあるとのことです。
もちろん、多くの変異を調べて統計的な処理をすれば結論は出るでしょうが…
![[たらーっ(汗)]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/163.gif)
【追記】
冒頭の動画の続編で、ミトコンドリアDNAについての考察もあります。
縄文系男子が多いのに弥生系女子が多い理由について考えてみた(日本人のルーツと成り立ち)
2022-06-19 08:55
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