鶴 光太郎さん 性格スキル 人生を決める5つの能力 [新刊情報]
心理学や経済学では、「性格スキル」が仕事のパフォーマンスに影響すると考えられています。
では、その程度はどのぐらいなのでしょうか?
著者である鶴光太郎・慶応大学教授は、日本経済新聞の記事「人生100年 伸ばせ「性格力」 大学・生涯教育に反映を」 でこう述べています。
米テキサスA&M大学のマレイ・バリック教授らの研究によれば、仕事のパフォーマンスとの平均的な相関係数をみると、「真面目さ」は0.22に対し、「外向性」は0.13、「精神的安定性」は0.08、「協調性」は0.07、「開放性」は0.04となっており…
実は、これらの数字は血液型とほぼ同じかやや小さいのです。
それだとするなら、やはり、血液型を知ることは有意義だと言っていいでしょう。
ただ、ちょっと気になるのは、これらの性格は心理学で言う「ビッグファイブ」の性格因子であることです。
この記事によると、
性格スキルとは、心理学や経済学で「非認知能力」と呼ばれてきたものだ。
(中略)
これは心理学の世界では5つの因子(ビッグ・ファイブ)に分解できることがコンセンサス(合意)となっている。それらが組み合わさって性格が形成されていると考えるわけだ。「開放性」(好奇心や審美眼)、「真面目さ」(目標と規律を持って粘り強くやり抜く資質)、「外向性」(社交性や積極性)、「協調性」(思いやりや優しさ)、「精神的安定性」(不安や衝動が少ない資質)――の5つである。
とあります。
実際には、個別の質問だともっと差が大きくなるはずので、興味深い結果が出るのかもしれません。ただし、質問項目が少なくなると、誤差やバラつきが増えてくるので、バランスが難しいところです。
現実に血液型の大規模データで分析したところ、そういう傾向が明確に現れています。
金澤正由樹さんの『血液型人間学のエッセンス』(244ページ)では、
性格検査の「個別」の質問項目では、正しく血液型の特徴が出ていたのだそうだ。しかし、一つひとつの質問を、5つの性格因子[注:ビッグファイブ]に集約する過程で、これらの差が相殺されて小さくなる、あるいは消え去ってしまうことが明らかになった…
とあります。
2018-01-21 08:12
コメント(2)
abofanさんは金澤さんの本をよく参考にされているようですが、お知り合いか何かですか? どのような方なのでしょう? 検索したりしてもあまり情報が出てこなくて…。
by たまに見てます (2018-02-11 10:52)
能見正比古さん、前川輝光さんと同じで、いろいろと参考にさせていただいています。
by ABOFAN (2018-02-11 11:34)