9/29 0:41- カクガリ君!~確率をガリガリ勉強して幸せになろう 【厚生労働省が否定?】 [テレビ番組]
前回の続きです。
しつこいようですが、番組のナレーションでは、「科学的根拠が一切ないとして、昨年(2014年)8月厚生労働省から正式に発表があった」とありました。
ちょっと気になったので、ネットで調べた結果を書いておきます。
Googleで厚生労働省のドメイン「mhwl.go.jp」、そして「血液型」「性格」、かつ「科学的根拠」で検索をかけると、「熊本労働局」の1件だけがヒットしました。
少数派の意見を尊重するのは当然ですが、だからといって多くの人が「雰囲気を和らげるため」にしている血液型の話を、全面的に規制しようとするのは行き過ぎではないでしょうか?
ここでちょっと気になるのは、この熊本労働局のサイトには、「科学的根拠に裏付けられたものではなく…」と判断する根拠が何も示されていないことです。不思議ですね? 地方労働局が独自で判断ができるものなのでしょうか? あるいは何か別な理由があるのでしょうか?
もっとも、他の労働局でも「血液型を質問しないように」という指導はしているようです。
下に示すのは、愛知労働局(愛知ハローワーク)の例です。
つまり、「科学的根拠が一切ない」と断言しているのは厚生労働省の(1地方機関である)熊本労働局だけで、これが厚生労働省本省の「公式見解」である可能性は低いものと考えられます。
#「科学的根拠が一切ない」理由を質問されて答えられないと、余計なトラブルを引き起こす可能性がありますから…。
ところで、この問題に関しては、以前の読売新聞に『血液型と性格「関連なし」…日米1万人超を調査』という記事が掲載されました。
前回のエントリーの繰り返しになりますが、「科学的根拠が一切ない」というのは事実ではなく、科学的根拠がある(のではないか…)という論文はいくつか発表されています。
○やはりO型はストレスに強い!?
[http://abofan.blog.so-net.ne.jp/2014-08-16]
○日本人女性研究者による血液型と性格に関係があるという論文
[http://abofan.blog.so-net.ne.jp/2015-05-17]
しつこいようですが、番組のナレーションでは、「科学的根拠が一切ないとして、昨年(2014年)8月厚生労働省から正式に発表があった」とありました。
ちょっと気になったので、ネットで調べた結果を書いておきます。
が、そもそも国の一行政庁である厚生労働省が「科学的根拠が一切ない」なんて断言できる権限があるはずもありませんし、うっかりするとクレームの対象にもなりかねません…。だから、普通なら―自らクレームを作り出すような―そんな面倒なことはしないはずです。
もし仮に「科学的根拠が一切ない」と断言できるとしたら、厚労省管轄の研究所ぐらいでしょうが、もちろん厚労省管轄で「血液型と性格」を研究している研究所なんかありません(笑)。
Googleで厚生労働省のドメイン「mhwl.go.jp」、そして「血液型」「性格」、かつ「科学的根拠」で検索をかけると、「熊本労働局」の1件だけがヒットしました。
公正な採用選考のために | 熊本労働局面白いのは「雰囲気を和らげるために質問されることが多くあります」という文言です。「厚生労働省」の地方労働局でさえ、〝ブラハラ〟を気にする人が少数派であることを認めているという証拠でしょう。
●なぜいけないのか
「血液型・星座」と性格とは科学的根拠に裏付けられたものではなく、職務能力とは全く関係のないものです。雰囲気を和らげるために質問されることが多くありますが、科学的根拠のないものによって性格を判断されることは応募者に不安を与えます。
[http://kumamoto-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/riyousha_mokuteki_menu/zigyounusi/kose-saiyou.html]
少数派の意見を尊重するのは当然ですが、だからといって多くの人が「雰囲気を和らげるため」にしている血液型の話を、全面的に規制しようとするのは行き過ぎではないでしょうか?
ここでちょっと気になるのは、この熊本労働局のサイトには、「科学的根拠に裏付けられたものではなく…」と判断する根拠が何も示されていないことです。不思議ですね? 地方労働局が独自で判断ができるものなのでしょうか? あるいは何か別な理由があるのでしょうか?
もっとも、他の労働局でも「血液型を質問しないように」という指導はしているようです。
下に示すのは、愛知労働局(愛知ハローワーク)の例です。
<平成 25 年度に行われた面接で就職差別につながるおそれのあると判断された例>これらから推測するに、厚生労働省は血液型と性格には「科学的根拠が一切ない」と言っているのではなく、「血液型は職務遂行に関係ない」と言っているのでしょう。だから血液型を質問する必要はないと…。それならあまりにも当然のことで、何の不思議もありません。
■質問
身体等に関する質問
・アレルギーはありますか。
・病歴はありますか。
・血液型は何型ですか。
・なぜそんなに太っているのですか。
■なぜいけないのでしょうか
選考の段階でアレルギーや持病の有無を口頭及び書面等で確認することは、特定の人を排除することになります。質問の目的を十分に説明し、本人了承のうえ回答を求めることは可能ですが、法律で禁止されている作業でない場合は、のぞましくありません。
また、血液型や星座、体形は職務遂行において関係のない事柄となり、質問の必要性はありません。
[http://aichi-hellowork.jsite.mhlw.go.jp/var/rev0/0112/3246/201462611816.pdf]
つまり、「科学的根拠が一切ない」と断言しているのは厚生労働省の(1地方機関である)熊本労働局だけで、これが厚生労働省本省の「公式見解」である可能性は低いものと考えられます。
#「科学的根拠が一切ない」理由を質問されて答えられないと、余計なトラブルを引き起こす可能性がありますから…。
ところで、この問題に関しては、以前の読売新聞に『血液型と性格「関連なし」…日米1万人超を調査』という記事が掲載されました。
血液型と性格「関連なし」…日米1万人超を調査こうなると、この読売新聞の記事の表現「血液型は職務能力や適性とは全く関係ない」は、かなり微妙な感じです。「血液型は職務能力や適性とは全く関係ない」と主張しているのは熊本労働局だけで、他の労働局は事務的に「血液型は職務遂行に関係ない」と言っているのではないでしょうか?
読売新聞 科学・IT 2014年7月19日 20時59分
厚生労働省によると、採用面接などで血液型を尋ねられるケースは後を絶たず、同省は「血液型は職務能力や適性とは全く関係ない」として、血液型を質問しないよう企業に求めている。大阪労働局によると、採用試験の応募用紙に血液型などの記入欄を設けていた企業に対し、是正するよう行政指導した例があるという。
前回のエントリーの繰り返しになりますが、「科学的根拠が一切ない」というのは事実ではなく、科学的根拠がある(のではないか…)という論文はいくつか発表されています。
○やはりO型はストレスに強い!?
[http://abofan.blog.so-net.ne.jp/2014-08-16]
○日本人女性研究者による血液型と性格に関係があるという論文
[http://abofan.blog.so-net.ne.jp/2015-05-17]
2015-10-12 08:37
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