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「科学的議論」としてのトリチウム水と北海道大停電《まとめ4》 [北海道大停電]

さて、その3にも書いたように、Twitter上でNPwrAGWさんと「バックフィット」について議論になりました。

実は、マスコミにはほとんど出てきませんが、ネット上では泊原発の再稼働が相当話題となっています。
なにしろ、これだけ電力事情が逼迫している北海道で、万が一厳冬期にもう一度「ブラックアウト」が起きたら、暖房が止まって凍死者が多数出ても不思議ではありません。

現在、泊原発では「バックフィット」の審査が行われていますが、一番のネックは12万年前の地層(積丹半島北西沖の地層)の危険性の評価だそうです。
12万年前の活断層(の可能性のある地層)で地震の死者が出る確率と、厳冬期のブラックアウトで死者が出る確率は、どう考えても後者の方が高そうに思えます。

もう一度よく考えてみると、今回の震度7の北海道胆振東部地震を考えるまでもなく、東日本大震災も熊本地震も、阪神淡路大震災…も、現在の地震理論では全く予知不能でした。
不幸にも亡くなった方には深く哀悼の意を捧げる次第です。

jishin_house.png

この反省もあって、現在の気象庁では、既存の技術による地震予知は「不可能」と結論づけています。
となると、現在の技術で12万年前の地層を調べて、はたして科学的に正しい結論が出るものなのでしょうか?
失礼ながら、私にはそうは思えません。

それなら、なぜここまで膨大な時間と費用をかけて地層を調べる必要があるのでしょう?
真面目で一生懸命な関係者には大変申し訳ないのですが、一個人としての素朴な疑問です。

なお、この件についてNPwrAGWさんに質問させていただいたところ、特に回答らしい回答はいたたけませんでした。[たらーっ(汗)]


(2018.9.23 11:20追記)
確か、政府が出した2010年版の「全国地震予想地図」では、福島第一原発付近で30年間に震度6弱の地震が起きる確率は「ゼロ」だったはずです。東電は電力自由化への対策も考えていたので、他の原発とは違って、多額の費用が必要になる(本格的な)津波対策はしませんでした。
その後に日本史上最大級のM9.0の東日本大震災が発生し、日本地震学会はパニック状態に陥ったそうです(私は学会には非常に同情的ですが…)。

さて、ではなぜ、現在泊原発の活断層の調査をしているかというと、一番可能性が高いのは、新基準が公表されたのが2016年2月、気象庁が地震予知を諦めたのが確かその1年ほど後の2017年9月なので、新基準の改訂が遅れているということでしょう…か?

日本中どこでも震度7が起きても不思議ではないとするなら、お金をかけて震度7に堪えられる原発を建設・改修することも真剣に考えていいのではないでしょうか…。
無責任な私は、ふとそう思ったりもします。

(2018.9.24 11:20追記)
いつのまにかNPwrAGWさんからブロックされてしまったようです…。[たらーっ(汗)]
NPwrAGW7.JPG
(2018.9.24 13:30追記)
「承認制」は「ブロック」とは違うものらしいです…。


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