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引退した科学者がトンデモ歴史本を書く理由? [ゲノム解析で古代史]

Xにこんなポストがありました。

私は逆に読みます。

よくある話で、禁止条項があるのは、そういう人が存在するから必要。
「落書き禁止」なら落書きで困っているから、そう書いているわけです。
困っていないなら、ことさらに言う必要はありません。

つまり、多くの引退した科学者が歴史本を書いて、それらは結構な影響力があるということです。
そもそも、そういう歴史書に影響力がないなら、わざわざこんなことをポストする必要なんかありません。

意外だったのは、こういった定説への疑問に「真面目」に応えようという姿勢が、既存の歴史学からは読み取れないことです。

少なからず硬直的だから、新しい試みをしようとか、新たなファンを獲得しようとか、一般の人に分かりやすく説明しようということにもらないのでしょう…。
非常に残念なことです。

その意味で、若い研究者には期待しています。

こう言ってはなんですが、そういうことだから↓の記事が出るのだと思います。

考古学関係者に衝撃与えた炭素14年代測定 歴博を退職した藤尾慎一郎さんが振り返る稲作開始時期めぐる21年前の発表
弥生時代の開始の問題は九州の考古学者の独壇場という雰囲気が強かったにもかかわらず、九州大出身とはいえ、関東にいる研究者が関わったことが納得いかないということがあったのではないか。加えて、最初の発表が学会ではなく、記者会見だったことが余計に火に油を注いだ。
国立歴史民俗博物館(歴博)が弥生時代の開始年代を500年さかのぼらせる研究結果を発表して21年。考古学関係者の間で意見の相違が解消しない中で、各地の博物館も弥生時代の表記についてさまざまな対応をしている。

次は“対応例”です。

・神奈川県立歴史博物館(横浜市中区)は展示室のパネルで、日本列島への稲作の伝来を「紀元前10~同9世紀」と歴博年代を反映した。

・一方、東京国立博物館は従来の「紀元前5世紀」としている。

こんなことだから、「引退した科学者がトンデモ歴史本を書く理由」というポストが必要になるのでは?
学問的な論争があるのは、既存の歴史学を活性化し、人々の注目も集めるのだから、肯定的に評価すべきでしょう。

論争はぜひ学会内かつオープンに行ってほしいと思います。

ちょっとがっかりしました。[バッド(下向き矢印)]

【追記】

実際、古墳、銅鏡、鉄器などの貴重な(たぶん多額の公費が投入されている)データが、今どきオープンデータになってないことは信じられません。

またAIやゲノム解析どころか、GISもあまり活用されてないようで、理系の人間が一言あるのは当然だと思います。それが不当な批判だと感じるなら、学会や学問の発展は期待できないのでは?

逆に、これだけ「ブルーオーシャン」が広がっているなら、マーケット拡大の絶好のチャンスなので、既存の歴史学の研究者も反対する理由はないと思うのですが、これは理系的・技術屋的な発想なのかもしれませんね。[たらーっ(汗)]

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