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血液型裁判の印象

前のエントリー
[http://abofan.blog.so-net.ne.jp/2012-01-05]
の補足です。

ABOFAN的視点で関係ありそうな事例を挙げておきます。

■「水商売ウォッチング」裁判 http://b.hatena.ne.jp/entry/slashdot.jp/science/09/03/03/166252.shtml
私の印象では、(当然のことながら?)血液型やマイナスイオン水?を「裁判所に科学的に正しいと認めさせる」というスタンスでは、「科学的に正しい」という通説でもない限り、勝訴は難しいようです。

従って、原告の吉岡さんは一審で敗訴になっています。また、そのせいかどうかわかりませんが、吉岡さんは控訴はしていないようです。
ところで、裁判中は、原告の吉岡さん、被告の天羽さんのサイトに大量なコンテンツがあったのですが、最近では大幅に縮小されてしまいました。

これまた単なる私の印象ですが、被告の天羽さんのサイトは、以前の比べると大幅にトーンダウンしているようです。
 http://www.cm.kj.yamagata-u.ac.jp/lab/wwatch/aboutwwatch
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A9%E7%BE%BD%E5%84%AA%E5%AD%90
そういう意味では、原告敗訴でも効果があった裁判(?)といえるのかもしれません。
もっとも、私はマイナスイオン水?には正直半信半疑です。(笑)
ただし、天羽さんの批判は非常に非科学的(権威主義的=朱子学的)と感じました。
そういう現象(マイナスイオン水?)があっても、科学的には全然おかしくないわけで、権威主義的な批判(?)はいかがかなと思います。

■「健康イオン家電」 日経エレクトロニクス イオン健康家電の正体 2009年11月2日号
 http://abofan.blog.so-net.ne.jp/2009-11-18
こっちは、マイナスイオン水?とは逆のケースです。
「マイナスイオン」ドライヤーが、一時は“ニセ科学”として批判されましたが、パナソニックやシャープの広告にあるように、最近はかなり復活してきています。
ただし、こちらは裁判とは関係ありません。
これまた私の印象ですが、『日経エレクトロニクス』の権威(?)が、“ニセ科学批判者”の権威(?)に打ち勝ったと感じます。
私の感覚では、普通の大学教授(しかも専門外)よりも『日経エレクトロニクス』の方が、「健康イオン家電」についてなら権威(?)がありそうですから…。
ひょっとすると、“ニセ科学批判者”は、権威に弱いのかもしれません。[たらーっ(汗)]
本当だとすると、ちょっと困ったことだと思います。

■「百人斬り」裁判
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BE%E4%BA%BA%E6%96%AC%E3%82%8A%E7%AB%B6%E4%BA%89
この裁判は――イデオロギーの好みもあるかと思いますが――新聞社(記者)相手の裁判です。
ただし、最高裁まで行っても、原告(=「百人斬り」は新聞記者の創作と主張)敗訴となっています。
現在でも「百人斬り」があったかどうか事実は不明ですが、少なくとも、この裁判以降は「百人斬り」の記事は(少なくとも全国紙では…)私が知る限り皆無です。
#それまでは、毎年夏頃に恒例行事のように記事が出ていたのですが…。
ということは、「百人斬り」の記事は、取材した新聞記者の創作だった、と実質的に認めてしまった(?)ということかもしれません。
そういう意味では、これまた敗訴しても効果があった裁判(?)といえるのかもしれません。
ただし、私は、本当に「百人斬り」があったかどうかはわかりません…。

■ということは…以上の教訓として、目的が血液型人間学への「不当な批判を封じる」ということなら、どうやら個人を相手に訴えた方が得策(?)のということのようです。
具体的には、このサイトにも何回も書きましたが、「血液型人間学は非科学的」という根拠を出すことはかなり困難ですから、BPOが「非科学的」だと断定した説明を、判断した個人名を出させて(あるいは根拠とした資料を明示させて)説明させる、という戦略が一番(イヤガラセとして?)効果的と思われます。
というのは、心理学者は裁判所に証人として呼ばれるのは絶対に避けたいこと(間違いなく学者としての評判が下がりますから)だからです。
つまり、岡野さんの裁判以降は、実名で「血液型人間学は非科学的」なんていう人は(ほぼ間違いなく?)ほぼいなくなる(?)ものと思われます。
「血液型人間学は非科学的」という根拠がなくなれば、日本民間放送連盟の放送基準の第54条には該当しません。従って、「要望」の根拠の一角が崩れることになります。要するに、BPOの「要望」は一部は根拠がなくなるということです。
逆に、「血液型人間学は科学的」と裁判所に認めさせるという戦略は、(勝負を考えると?あまり)得策ではないでしょう…。
まぁ、以上は、単なる私の印象ですので、なにが正しいのかは皆さんが考えてくださいね。[わーい(嬉しい顔)]


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