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小保方晴子さん あの日 [新刊情報]


あの日

あの日

  • 作者: 小保方 晴子
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2016/01/29
  • メディア: 単行本


思わず買って読んでしまいました。
が、私もAmazonのコメント欄にあるとおりの感想です。
彼女がSTAP細胞が絶対に存在すると確信しているなら、こんな文章にはならないはずです。
#そういう文章でも困りますが…。
再現実験を何回もやって、存在を示せなかったのですからダメです。
逆に、どんなに怪しげでも、再現実験に成功すればOKです。
当然のことながらいろいろ言い訳をしていますが、そんな言い訳はどうでもよくて、何か新しい反論があるのかと期待していたのですが、特に何もありませんでした。
これでは読者は納得しないでしょう。
そういう意味では、ある意味では予想通りでしたね。

さて、ネットを見ていたら、規模は違いますが、こんな“事件”があったようです。

【炎上】京都大学の女性研究員の発見がヤバすぎて「第二の小保方さん」という指摘が殺到→京都大学が発表を削除
[http://netgeek.biz/archives/65298]

こちらもなかなかスゴイ。
京大のプレス発表は削除されてしまったようですが、原文なら全部読めます。
面白そうなので、一応全部読んでみたのですが、私のような素人には、内容が専門的すぎてよくわかりません。
しかし、彼女の書いたイラスト(!)や方程式は怪しさ満点です。
NAVERまとめにもありますが、線形で薬の副作用が99.7%予測できる(Table6)というのも奇妙ですし、なぜ「ID」が予測変数になるかも理解不能です。
統計の話なのに、Table5には特には関係がなさそうなDBソフトやOSの種類やバージョンが書いてありますし…。
こちらも、間違いなくトンデモでしょうね。

この事件で、女性ポスドクの社会的信用が落ちないことを願うばかりです。(^^;;

閑話休題。

上の2つの状況は、血液型とは全然違いますね。
血液型は基本的に統計ですから、極論すれば自分で実験する必要はありません。
入手したデータの分析ですべて足りてしまいます。
ただし、ここからが理系と文系の違いなのか、「関係ない」という結論を導くためなら、以前のデータを全く無視したり、自己の分析結果と正反対になってしまっても、全く構わないという否定論者(心理学者)の態度(?)には、正直首を傾げてしまいます。
心理学者には大変失礼な言い方になりますが、自分の研究に対する熱意というものがないんでしょうか?
小保方さんも、文系だったらここまで酷く批判されなかったのかもしれませんね。
というのが率直な感想です。

【1.30追記】
なぜ彼女がこういう心理状態なのかわからなかったのですが、とあるサイトで関連記事があり、
小保方晴子「あの日」を読みました。
そのコメント欄にはわかりやすい解説がありました。
sugawara
この問題は架空のSTAP細胞の存在を信じ込ませることから始まっていると思います。
[中略]
実験が成功しなくてもSTAPは「存在する」のだから問題は無い。いずれ誰かが実証実験で成功するはずだから、この世紀の論文のために多少のウソも方便だ、というカルト宗教なみのマインドコントロールがあったと思われます。
でなければES細胞混入という単純なミスと、大々的にSTAP細胞を煽ることとの間にある大きなギャップを説明することはできないのではないでしょうか? [01月29日 11:06]
これは、非常に納得できる説明です。なぜなら、10年ほど前のソウル大の事件(万能細胞だったかな?)でも、全く同じ構造だったからです。この時は、ソウル大の教授は本当は実験に成功していなかった。それがバレたので一大スキャンダルになりました。しかし、本人が目論んでいたように、その後の実験で成功していれば、逆に賞賛されたのは間違いないでしょう。
そうなると、小保方さんが山梨大の若山教授が大嫌いなのも理解できます。
別な人のコメント欄にはこうあります。
Kiyohito Mochiduki
小保方さんは典型的な理系研究者と比べて所謂、フツーの女の子だなあ~と思ったのが第一印象でしたが。
若山さんを嫌うのは彼がしつこいほどにエビデンスに拘る真っ当な学者だったからでしょうな。[01月29日 18:52]
これは、血液型(の否定論者)にもあてはまるのかどうかは気になります。データに関係があってもなくとも、血液型と性格は「関係ない」のだから問題は無い。いずれ誰かが実証に成功するはずだから、心理学の正当性のために多少のウソも方便だ…。
私は、たぶん違うと思いますが、どうなんでしょうか?
否定論者の性格にもよるのかな?
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