11/9 19:58～ フジテレビ「ニュースな晩餐会」を見て【補足】

前回の続きです。

番組の血液型の部分では、冒頭に総理大臣の血液型についてのデータが示されます。
血液型が判明している歴代総理大臣３５人中、Ａ型１０人、Ｏ型１８人、Ｂ型５人、ＡＢ型２人とＯ型が圧倒的に多いのです。



しかし、否定派の山岡重行さんは「少数のデータって意味がないんですよ」「数のゴマ化し」「ゴミのようなデータ」と言って言下に否定していますが、実はこの番組でも紹介された（否定派として知られている）「ラベル付け替え実験」行った心理学者の大村政男さん自身が「差がある」と言っているのです！

総理大臣に選出される衆議院議員の血液型はTable 4に示してあるようにＯ型が多数である。

日本応用心理学会　第８０回記念大会（２０１３）

14P-41 「血液型性格学」は信頼できるか（第30報）I
―衆議院議員に血液型の特徴が見られるか―
○大村　政男（日本大学）
　浮谷　秀一（東京富士大学）
　藤田　主一（日本体育大学）



χ2値が14.54ということは、偶然で起こる確率（危険率）は0.5%以下になりますから、統計的には文句なく「差がある」と断言できる数字です。

従って、山岡さんの解説は間違いと言うことになります。
なんで番組ではチェックしなかったのかな？

参考までに､番組で紹介された歴代総理大臣の血液型です。

【Ａ型】１０人
芦田均
鳩山一郎
佐藤栄作
三木赳夫
海部俊樹
宇野宗佑
小渕恵三
小泉純一郎
福田康夫
麻生太郎

【Ｏ型】１８人
鈴木貫太郎
幣原喜重郎
東久爾宮稔彦王
吉田茂
片山哲
石橋湛山
岸信介
池田勇人
福田赳夫
大平正芳
鈴木善幸
中曽根康弘
細川護煕
羽田牧
村山富市
森喜朗
鳩山由紀夫
菅直人

【Ｂ型】５人
東条英機
田中角栄
竹下登
安倍晋三
野田佳彦

【ＡＢ型】２人
宮沢喜一
橋本龍太郎

【追記】
念のため、番組宛にメールを出しておきました。

否定派の山岡重行さんは「少数のデータって意味がないんですよ」などと言下に否定していますが、実は番組でも紹介された「ラベル付け替え実験」行った大村政男さん自身が「差がある」と言っています（χ2値＝14.54, p<0.005）。どうかご確認ください。
総理大臣に選出される衆議院議員の血液型はTable 4に示してあるようにＯ型が多数である。
出典：日本応用心理学会　第８０回記念大会（2013年）
「血液型性格学」は信頼できるか（第30報）I

なお、危険率は0.1％ではなく、正しくは0.5％ですので訂正しました。

コメント 2

日本の歴代首相はO型が多いんですね。
昔はO型が圧倒的多数だったのに、ここ最近減少しているのは興味深いです。
もはや叩き上げの時代ではなくなってきた証拠なのかもしれません。
現在は改革を要する時代になったせいか、B型が目立ってきてますね。
時代ごとに求められるリーダーの傾向が現れている気がします。





by リアル (2014-11-22 23:56) 

確かに時代によって血液型の傾向は現れますね。
政党のカラーもあるんでしょうね。
自民党ではＯ型が減ったのですが、民主党ではＯ型が多いのです。
それにしても、心理学者も「Ｏ型が多い」と認めていたのには驚きました。
ところで、戦前・敗戦直後は現在と制度が違うので、区別して考える必要があるかしれません。
例えば、東条英機は選挙で勝ったわけではありません。
未確認情報ですが、浜口雄幸や近衛文麿は確かＯ型だったような記憶があります。
by ABOFAN (2014-11-23 08:02)