柴内康文さんのサイト

柴内康文＠東京経済大学のサイト
http://www.tku.ac.jp/~shibanai/

ここには血液型の記事があります。
東京に戻ってきたのですね。
残念ながら、血液型のところはかなり間違っています。

例えば、

その後の展開－予言の自己成就メカニズム、状況依存パーソナリティについて－
http://maple.sub.jp/blood/archive/jnn.htm
の内容は矛盾しています。
というのは、後半の坂元さんの研究は、前半の松井さんの研究のJNNデータを4年→11年に増やしただけなので、分析結果は同じはずですが、実際は正反対だからです。
【前半】松井（1991）→統計的に差がない
【内容】これをもって、「×型は、多の血液型と比べて、△△という特徴を有している」という主張をすることには、慎重にならざるをえない…
【後半】山崎賢治・坂元章（1992）→統計的に差がある
【内容】数千のデータを解釈しなければ現れなかった微弱な差…（注：原典では「血液型と性格の自己報告との間の相関は、弱いが認められた」）

Japan Times の記事は、英語のせいか（？）抑制的に書いてあります。
Blood types — do they shape a personality or mere stereotypes?
BY NATSUKO FUKUE
DEC 31, 2008
http://www.japantimes.co.jp/news/2008/12/31/news/blood-types-do-they-shape-a-personality-or-mere-stereotypes/

毎日小学生新聞は、かなりいい加減です。
きょうのなぜ？:血液型で性格がわかるの？　科学的な研究成果なし
毎日小学生新聞　2012年03月04日
http://mainichi.jp/feature/maisho/news/20120304kei00s00s004000c.html
マンガのところで、「血液型によってかかりやすい病気というのもの科学的根拠はありません」は明らかに間違いですし、戦前の古川竹二のデータがいい加減というのも、当時は統計的検定がなかったので間違いです。