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いわゆる「血液型性格判断」はなぜすたれないのか [論文]

とても面白い論文[本]があるので、皆さんにご紹介しておきます。
血液型性格判断はなぜすたれないのか
山下 玲子(武蔵大学 社会学部)
日本社会心理学会 第49回大会(2008)
http://db1.wdc-jp.com/cgi-bin/jssp/wbpnew/master/detail00.php?submission_id=2008-E-0208
です。
ここには、心理学者がこんな内容の論文を公開しちゃっていいのかなぁ、というほど面白いことが書いてあります。
したがって、今回の調査対象者は、血液型性格判断に対して相応の知識を持ってよく話題にし、血液型と性格の間には多少の関係があり、それは自身の血液型についてもある程度当てはまると信じ、そして、血液型性格判断が好きであるということが示された。
だいたい、心理学のどの調査でもこんな感じなんですよね。
山下さんが言うように、多くの人は、「血液型性格判断に対して相応の知識を持ってよく話題にし、血液型と性格の間には多少の関係があり、それは自身の血液型についてもある程度当てはまると信じ、そして、血液型性格判断が好き」なんです。
さらに面白いことに、この論文では、血液型でイヤな思いをしたり、B型とAB型は少しはネガティブなイメージがあると書いてあるにもかかわらず、
血液型別に、血液型性格判断に対する知識の程度、血液型性格判断との関係性の有無、血液型正確判断の自分への当てはまりの程度、血液型性格判断の話題を行う頻度、血液型性格判断の話題への好みについて、一元配置の分散分析を行ったところ、いずれの項目においても有意な差は見られなかった。
ということなんだそうです。
要するに、「差別」なんて大したことはない、ということになってしまいます。
人ごとながら、こんな論文を公開しちゃって大丈夫なのかなぁ、とつい余計な心配をしてしまいます。
思わずホンネが出ちゃったんでしょうかね?
しかし、学会の大会発表論文にこんなことを書いていいのかなぁ…。
ひょっとして、山下さん本人が血液型が大好きなのかなぁ、とつい余計なことを考えてしまうのは私だけでしょうか?[わーい(嬉しい顔)]
【H21.12.6修正】
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