ベートーベンのDNA鑑定が行われました [論文]
![[たらーっ(汗)]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/163.gif)
以下はソースのURL
Genomic analyses of hair from Ludwig van Beethoven: Current Biology
https://doi.org/10.1016/j.cub.2023.02.041
Beethoven's DNA
https://www.cam.ac.uk/stories/beethovens-dna-reveals-health-and-family-history-clues
1st ever analysis of Beethoven's DNA sheds light on the mystery of his death | Live Science
https://www.livescience.com/1st-ever-analysis-of-beethovens-dna-sheds-light-on-the-mystery-of-his-death
「二重構造説」への疑問 [ゲノム解析で古代史]
threepinnerさんの元ツイートは次のとおりです。
さて、現時点では、日本人のDNA構成で主流となっている学説は「二重構造説」です。https://t.co/lizhJlf8GG
— threepinner (@threepinner1) March 17, 2023
妥当だと思うし、これまでの研究手法に疑問が起きる。北海道の縄文遺跡でさえ人口が多かった事を物語る。朝鮮半島にしろ江南にしろ、少数の渡来人が爆発的に増えて縄文人を希釈した、というのは無理がある。
この説は、現代日本人のDNAは、それまで狩猟採集生活をしていた縄文人のDNAと、3000年前頃から、水田稲作技術を持って半島や大陸から渡来した弥生人のDNAとの「二重構造」になっているというものです。
オリジナルは、埴原和郎氏の「日本人の成り立ち」(1990年)にあり、1990年代に主流になったそうです。
出所 斎藤 成也 国立遺伝学研究所
学術俯瞰講義 「いのち」のシステムを解き明かす ゲノムから読み解く 日本人の起源
以下に、二重構造説が妥当だと主張するBiBiさんのTweetを示します。
なお、篠田謙一氏によれば「今の日本人の場合は9割方は弥生時代以降に大陸からやってきた人たちの遺伝子なのですが、私たちの中にまだ縄文人の遺伝子も残っていますから、融合していったと考えるべきですね。」です。この篠田氏の見解に基づいて、あなたの言動はデマであると言わせていただきます。
— Bi Bi (@otoroshi) March 23, 2023
ただ、上の篠田氏の「二重構造説」ですが、「今の日本人の場合は9割方は弥生時代以降に大陸からやってきた人たちの遺伝子」なら、常識的には「二重構造」とは言わないと思います。そもそも「篠田氏が二重構造説に懐疑的」という宇山某の主張がデタラメであることすらも分からないとは驚きです。篠田氏の二重構造に対するスタンスは“二重構造モデルは日本列島の成立を統一的に説明する。ただし、北海道に関してはオホーツク文化圏など周辺の遺伝的影響を受けている”ですよ?
— Bi Bi (@otoroshi) March 23, 2023
BiBiさんも書いているように、「Y染色体における現代日本人のうち本土人の縄文人由来遺伝子は35%」ですから、篠田氏の10%とは3倍以上も違うのです…。
篠田氏は、Y染色体(縄文由来のD1a2が現代日本人に30%以上)の解説が「新版 日本人になった祖先たち」で間違えたので撤回。その後は慎重に話題を避けています。少なくとも、彼の主張が矛盾していることは確かでしょう。
— ABO FAN (@ABOFAN) March 24, 2023
BiBiさんに言われて気が付いたのですが、「新版日本人になった祖先たち DNAから解明するその多元的構造」(2019年)にある篠田氏のY染色体説明は、見事に間違っていました。日本人と韓国人はそれぞれ独立したクラスターを持っていますよ。中国科学院による遺伝子研究ですhttps://t.co/CEFrwtuZ5B
— みいちゃん Ⓥ (@tofustrong) March 23, 2023

新版 日本人になった祖先たち―DNAが解明する多元的構造 (NHKブックス No.1255)
- 作者: 篠田 謙一
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2019/03/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
そのためなのか?その後の『人類の起源-古代DNAが語るホモ・サピエンスの「大いなる旅」』(2022年)では、なぜかこの説明は「省略」されています。

人類の起源-古代DNAが語るホモ・サピエンスの「大いなる旅」 (中公新書, 2683)
- 作者: 篠田 謙一
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2022/02/21
- メディア: 新書
結局、現代日本人のDNAについては、まだまた謎が多いということなのでしょうね。
以下は、篠田氏の主張の変遷の経緯となります。
次のように、「新版 日本人になった祖先たち」(2019年)には、現代日本人のY染色体は縄文人とは違うとあります。



その根拠となる発表 礼文島船泊縄文人の核ゲノム解析(2016年)

なぜこんな初歩的なミスをしたのかは謎ですが、ハプログループの名称が頻繁に変わっているため、何か勘違いをしたのかもしれません。

Wikipediaにもあるように、現代日本人の3割程度が持っている、Y染色体ハプログループD1a2a系統は縄文系である、ということになります。
下にあるように、北海道・礼文島の縄文人人骨である船泊5号のY染色体はD1a2a系統となります。


Mond 血液型占いはどんな経緯で始まったのでしょうか? [サイト紹介]
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最近は英語論文ラッシュで、結構効いているようです。
ABO式の血液型は,オーストリアの生理学者ラントシュタイナーによって発見され,1901年に発表されます。発表当初の反響がどうだったかはわからないのですが,その後10年20年たつうちに,この血液型… https://t.co/w3K06mRG3Y #Mond_at_oshio
— Atsushi Oshio / 小塩真司 (@oshio_at) March 11, 2023
MBTIと血液型の関係…だそうです [サイト紹介]
まとめサイト↓— 鷹ノ爪リリカ (@ririka_rrk) March 19, 2023
MBTI診断 血液型の比率ランキング
ねぇ?「血液型と性格は関係ない」って言うけどさ…この結果みて。すごくない?!
※当サイトでMBTIアンケートをおこなった3000人の回答結果になります? ????? pic.twitter.com/BNPIw3GaNe
【MBTI診断】血液型の割合・比率ランキング【相関性】
柏木悠介さん 「血液型別彼女と」シリーズ [新刊情報]

O型彼女との素敵な時間を楽しむ方法: 長続きする関係を築くために大切なこと
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A型彼女と円滑な関係を築く5つの鍵: 「もうダメかも...」と思ったら読む!A型彼女と上手に付き合う方法
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紹介のみです。
人生逆転アカデミーTeruさん 血液型が語るあなた自身の人生逆転法 [新刊情報]

血液型が語るあなた自身の人生逆転法: あなたの人生の裏側をのぞいてみましょう 人生逆転シリーズ (人生逆転ブックス)
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- メディア: Kindle版
紹介のみです。
心理学では「血液型と性格」の話題はタブーなのか? [サイト紹介]
以前、血液型と性格に肯定的な論文について、ネットで議論したことがありました。
#冒頭の部分は、いつの間にか削除されてました…
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#スクショとっておけばよかった…。
私が見た元ネタは↓です。
某リストというのは、その筋では有名なBEALL'S LISTというものです。
これは、いわゆる「ハゲタカジャーナル」が掲載されている(ブラック・笑)リストで、お金さえ払えば誰でも論文が掲載できるトンデモだ…とアカデミックな人からは散々悪口を言われています
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しかし、実際には結構利用されているんですよねw
というのは、最近の研究者は「査読付き英語論文」が昇進の条件だからです。
簡単に“実績”を作るには重宝します。
「まとも」なジャーナルは、内容が悪ければボツになりますが、逆にあまり革新的・画期的な内容だと、査読者がいなくてボツになります。その学界の微妙な「空気」を読まないといけないのです。
極端な例が、査読なしで編集者が公開したアインシュタインの特殊相対性理論です。だから、最近は査読なしでよい「プレプリント」が大流行しているのです。
さて、最近になって、血液型の新しい英語論文が出たので、以前の内容を確認する必要が出てきました。
この論文が掲載されたジャーナルは、BEALL'S LISTには載っていません。
そこれで、これについて質問してみました。
結果は↓のとおりです。
見たとおりで、いつのまにか見事に発言内容が削除されていたのです
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指摘したら、↓のように速攻でブロックされました。
まぁ~、簡単に言うと、心理学では血液型と性格がタブーということなのでしょうね
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更に奇妙なのは、心理学者は心理学のジャーナルしか相手にしないらしい?のです。
しかし、この方の執筆した論文には、PLOS ONEは複数ありますし(ご立派!)、Scientific Reporsもあるので、本気で言っているとは思えません。
余談ですが、h-indexは研究者だけと誤解していたらしい?(実はジャーナルにもある)のですが、なぜか↓↑のように指摘しても無視されました…。
h指数は学術雑誌(ジャーナル)を評価する指標としても使われています…https://t.co/YedXlLLVKb
— ABO FAN (@ABOFAN) March 9, 2023
まぁ、これ以上質問しても無視するとのことなので、確認できるのはここまです。ということで、以上の説明は、(失礼な言い方になりますが)はっきり言って支離滅裂というしかありません。
なお、査読付き論文には、別な問題もあります。
繰り返しになりますが、「まとも」なジャーナルは、内容が悪ければボツになりますが、逆にあまりにも革新的・画期的な内容だと、査読者がいなくてボツになります。
極端な例が、査読なしで編集者が独断で公開したアインシュタインの特殊相対性理論です。
当時としてはあまりにも難解で、査読ありでは無理だったそうです。
だから、最近では査読なしでよいプレプリントが大流行しているのですね。
心理学でAIを使った論文なんかも典型です。
当然ですが、その学界に悪影響を与えそうなものもボツになります。
これは、最近のコ○ナ騒動で明らかです。
ワクチンは「無害」で「有効性95%」、マスクで「感染予防」とか、まだ本気で信じている人はいるのかな? さんざん査読付き英語論文が出ていたはずなのですが…。
以上のことから、常識的に判断すると、AIを使った心理学論文や、血液型と性格に関係ある(笑)なんて論文は、心理学の「まとも」なジャーナルに投稿すると、一発リジェクトされる可能性が極めて大ということです
![[たらーっ(汗)]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/163.gif)
ただ、もう一度考えてみると、内心は「血液型と性格は関係ある」ということは認めざるを得ない、と考えているのかもしれませんね。
理論的に整然と反論できるなら、速攻でブロックしたり、回答拒否はしないはずですから…。
こうなると、必要なのは客観的なデータやロジック、画期的な分析ツールではなく、有名なジャーナルの「権威」なのかもしれません。私も長年やってきましたが、少し気が付くのが遅かったかも…。
本当はどうなのでしょうか?
![[パンチ]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/153.gif)
同じ血液型の中国人は結婚しやすい? [論文]
中国人100万人のデータを解析したところ、同じ血液型は結婚しやすいという結果が出ているようです。
にわかには信じがたいのですが…。
Assortative mating on blood type: Evidence from one million Chinese pregnancies
ただ、著者は超一流の清華大学なので、ウソとも思えないです。
金澤正由樹さんの新しい英語論文 Pilot Analysis of Genetic Effects on Personality Test Scores with AI [論文]

Pilot Analysis of Genetic Effects on Personality Test Scores with AI: ABO Blood Type in Japan
Biology and Medicine

このジャーナルは、一応は「まとも」のようです。
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