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新型コロナは沈静化しつつある!?【5月2日・西浦氏の致命的なミス】《追記あり》 [新型コロナ]

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本当は、前回の記事が最終版のつもりでした…。

ただ、昨日5/1の専門家会議の資料を読んだところ、あまりにも謎が多すぎるので、ここに自分のための備忘録を書いておくことにします。

【謎1】感染はなぜ3月末でピークアウトしたのか?

これは既に結論が出ています。
現在の日本で主流のウイルスは、中国・武漢由来のものではなく、欧米からもたらされたものです。
それは、欧米で感染が爆発し、3月末の入国制限措置前までに大量の邦人帰国者が持ち帰ったものなのです。
入国制限後には、ウイルスの流入が激減したので、当然ながら感染者数もピークアウトしています。[るんるん]

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出所:私のツイート

元データは、次の国立感染症研の論文です。
新型コロナウイルスSARS-CoV-2のゲノム分子疫学調査

渡航自粛が始まる3月中旬までに海外からの帰国者経由(海外旅行者、海外在留邦人)で “第2波” の流入を許し、数週間のうちに全国各地へ伝播して “渡航歴なし・リンク不明” の患者・無症状病原体保有者が増加したと推測される。

他にも、横浜市立大学データサイエンス学部佐藤彰洋教授の記事
時系列でみる感染者数の状況 3月27日版(4月6日更新)

実は、3月上旬に海外旅行をしていた帰国者が旅行中に感染し、帰国後発症する事例が2020年3月15日以降で急増している。

主に欧州へ旅行していた旅行者が現在感染拡大で閉鎖される感染リスクが極めて高かった状況で活動し、欧州各国で感染して帰国しているのである。

しかもその数は2020年3月20日以降今も衰える気配がない。

2020年2月の国際線搭乗率が約75%、2020年3月が仮に約50%と見積もると250万人程度の帰国者がこの期間最大存在していたことになる。そのうち仮に、0.1%(人口100万人あたり1000人程度の感染者割合を想定)が感染していたとしても、2500人程度が今後1~3週間で帰国後発症していくこととなる。

そして、私のブログの4月22日版の記事もどうぞ!

さて、これらの資料をベースにして簡易シミュレーションを行ったところ、ほぼ現実の数字と一致しました。

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注1 パラメーターは、現実とほぼ一致するよう調整
注2 日付は、次に示す専門家会議のグラフと合わせるため、「発症日」ベース(確定日ではない)

比較するために、専門家会議のグラフも示しておきます。

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出所:専門家会議 新型コロナウイルス感染症対策の状況分析・提言(5月1日)

【仮定】
①R=0.8→集団免疫あり
②感染源は、3月に欧州で感染した帰国者
③帰国者の感染率は、入国制限日直前まで指数関数的に増加
④感染5日後に、80%の確率(R=0.8)で2次感染が起こるものとする
注1 人数には3月初めの感染者数50人の「ゲタ」を履かせています
注2 R=0.8の場合、2次感染者は0.8人、3次は0.8×0.8=0.64人…となり、結局5人が感染する→現実の感染者数とほぼ一致

次は、実際に計算したExcelデータです。

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なお、この仮定が妥当かどうかチェックするために、東京圏、大阪圏、福岡圏の感染者数累計と日本人出国者数とを比べてみました。
結果ですが、感染者数と出国者数はほぼ比例しているので、どうやら問題はなさそうです。[ひらめき]

《東京圏》
・出国者数 羽田52.3万人+成田33.8万人=86.1万人(2020年1月)
・感染者数 東京都4,317人+神奈川県1,046人+埼玉県865人+千葉県841人=7,069人(2020年5月1日)
《大阪圏》…日付は東京圏と同じ
・出国者数 関空27.1万人
・感染者数 大阪府1,639人+京都府324人+兵庫県655人=2,618人
《福岡圏》…日付は東京圏と同じ
・出国者数 福岡7.4万人
・感染者数 福岡県643人

《参考資料》
①JTB総研 アウトバウンド 日本人海外旅行動向
②東洋経済オンライン 新型コロナウイルス 国内感染の状況
③国立感染症研 First peak of COVID−19 outbreak in Japan might pass

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出所:池田信夫氏のツイート

【謎2】R(実効再生産数)はいくらか?

謎1に書いたように、3月に続々と感染者が帰国してくるので、閉鎖系を想定している(単純な)SIRモデルは、そもそも成り立つはずがないのです。[がく~(落胆した顔)]
その意味で、専門家会議や国立感染症研で、「全期間」のRの値を計算しているのは奇妙です。
私のシミュレーションでは、2次感染が5日後だと仮定すると、R=0.8にすると現実の数字とほぼ一致しました。
つまり、元々R<1なので、集団免疫は初めから成立していたようです!

そういう意味で、厚労省クラスター対策班・西浦氏のSIRモデルによる「42万人死亡説」は、根本的に間違っていることになります。
統計の専門家のはずなのに、どうしてこんな単純な―しかし致命的な―ミスを見逃していたのかは謎というしかありません。

余談ですが、これで2009年にSARSが日本で爆発しなかった理由もわかります。なにしろ、はじめからR<1なのですから。

最後になりますが、これまでの説明は、我ながら話がうますぎると思うので、どこかに落とし穴があるのかもしれません…ね[たらーっ(汗)]

【お知らせ 2020.5.3 8:30】
初出時の誤字、脱字等を修正しました。
池田信夫さんのツイートで紹介されたせいか、反響の大きさに驚いています。
ありがとうございます!

【追記 2020.5.3 10:35】
池田信夫さんから質問をいただいた(大変恐縮です)ので、私のリプを書いておきます。
彼の指摘するとおり、私もR=0.8だと感染が拡大しないと思っていましたが、実際に計算すると違うようです。ただ、何回も繰り返すようですが、これではあまりにも話がうますぎるのです…[たらーっ(汗)]

[池田氏]わからないのは(佐藤彰洋氏が予想したように)3月に帰国した人から感染が広がるはずなのに、3月末でピークアウトしたことです。日本人のRが一貫して0.8というのは低すぎる。これだともともと感染はまったく拡大しなかったはず。

[私]佐藤彰洋氏の推測だと、ヨーロッパからの帰国人感染者は2,500人。R=0.8だと、1人が5人(0.8+0.8^2+0.8^3…)に感染させることになるので、累計の感染者数は感染源2,500人+感染者2,500人×5=1万5,000人。現実の数字にぴったり一致します。あまりにも話がうますぎるので、正直不安です。[たらーっ(汗)]


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出所:池田信夫氏のリプ
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