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趣味のゲノム解析【実践編6】血液型が存在する理由【追記あり】 [ゲノム解析で古代史]

血液型がなぜ存在するのかという謎は、まだ誰も解明していません。

さて、ABO血液型は、第9染色体の後半部に位置しています。
この部分のゲノム解析の結果は興味深いものでした。
第9染色体.png
第9染色体の「後半部分」の主成分分析の結果(右側)は、第9染色体の「全体」(左側)と比較すると、明らかにバラツキが大きいのです。

これは、血液型の多様性が存在することが、人類全体の生存に有利に働く…ということのようです。
もちろん、このことは以前から言われていましたが、現実のデータで実証したのは、たぶん初めてだと思われます。

へ~、という感じですね。

ということは、核ゲノム解析(全ゲノム解析)の数値で、現代日本人は縄文人の遺伝子の○%を受け継いでいる…なんて、ほとんど意味はないということです[たらーっ(汗)]

弥生時代になって水田稲作が普及すると、人口が急増して結核や寄生虫などの感染症も爆増したはずです。それを逃れるために、縄文人が弥生人になる過程で、遺伝子が急速に多様化したということになります。

我々はそういう環境変化に対応するため、いたるところから生存に有利な遺伝子をかき集め、不利な遺伝子をそぎ落とし、結果としてしぶとく生き残った、いわば縄文人の「勝ち組」なわけですね。[るんるん]

【追記】

これは、生物のサバイバル戦略として当然のことです。
新型コロナウイルスでも、現在流行していてるオミクロン株は、ワクチンが認識する「スパイクたんぱく質」だけが集中的に変異していて、他の部分は突然変異と同じ程度だそうです。
つまり、「ワクチンのがれ」の部分だけが天文学的に低い確率で変異していることになります…[たらーっ(汗)]
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