新型コロナ ワクチン接種開始で検査陽性者が倍増!?【ブラジル②】追記あり [新型コロナ]
ブラジルでは、中国シノバック製ワクチンで明らかにブラジル株(P.1)が増えました。感染もなかなか収まりそうもありません…
チリも同様です。
出所:Rede Genomica Fiocuz
既出ですが、インドはワクチン接種開始直後に感染が爆発し、インド株が急増しました。
変異株別の実数(試算値)は次のとおりで、ワクチン接種後にインド株(B.1.167)だけが急増しているようです。
他の国でもほぼ同じ現象が確認されています。
日本やアメリカでは、ファイザー製ワクチンが主力です。接種率が上がるにつれて、イギリス株(N501YやB.1.1.7)の割合が増え、最新データでは、どちらも過半数を占めています。
出所:東京都・東京iCDC・米CDC (2021.5.5 12:00 実数の試算値を追加)
日本でイギリス株(N501Y=B.1.1.7)が増えたのは、東京だけではなく、京都や大阪でも同じようです。
イスラエルもファイザーが主体ですが、イギリス株(B.1.1.7)の増加は更に極端のようです。
もちろん、イギリスは本家?だけあって、圧倒的に自国株?が優勢です。これは、最初はファイザー製ワクチンも併用していたせいなのかもしれません…。
※2021.5.5 11:00 イスラエルとイギリスを追記
その後のJ Satoさんの情報です。
https://t.co/lKqufEC0vRhttps://t.co/9Nm3Chj5QG: the company had release just over 1.1 million doses of vaccine so farhttps://t.co/87HuUYrnQo: 11.7 million doses of AstraZeneca vaccine had been administered by March 7, similar to the total number of Pfizer doses
— J Sato (@j_sato) May 5, 2021
イギリスでは、①ファイザーは2020年12月8日から使用開始、②アストラゼネカは2021年1月4日からなので、2020年12月からイギリス株が急増したのは、やはりファイザーの接種開始による可能性が相当高いようです。
※2021.5.5 12:50 追記
このように、ワクチン接種開始後には、中国・シノバック→ブラジル株、インド・セラム→インド株、ファイザー→イギリス株が増えるのは各国共通です。
なお、インド製以外のウイルスベクターワクチンは、なぜかこの現象が起きないようで、イギリス(アストラゼネカ)、韓国(同)、ロシア(Sputnik V)では感染は増えてません。ただし、インド製(Covishield)だけは例外で、ネパールやブータンでは感染が爆発しました。
参考までに、韓国のアストラゼネカは自国製(SK Bioscience)らしく、株がIPOで相当値上がりしたとのことで、私はすっかり儲け損ねました(笑)。最初はインド製だと思っていたので、なぜ感染が増えないのか不思議だったので…
ただし、mRNAワクチンでも、接種率が何十%になると、2回接種後なら効果はあるのことと、弱い人はみんな感染しているので、新たな感染は減ってきます。これも実データとぴったり合います。
さて、以上のケースで、ワクチン接種がまだ10%にも達していない状態で、なぜか特定の変異株だけが激増しているのは、何か変だと思いませんか?
これらのデータを説明できる一番合理的な仮説は、ワクチン接種によって特定の変異株の「スーパースプレッダー」が出現したということです。少なくとも、ブラジル、インド、日本、アメリカなどでは、統計データとはかなり整合性が高そうです。
私の仮説は、
①接種者にはワクチンが効く(特定の変異種は除く)
②接種者の一部が特定の変異株のスーパースプレッダー化(空気感染のため感染力強)
※空気感染(エアロゾル感染)はマスクの効果がなく、実データとも一致
③その結果、非接種者の感染が激増(ADEで火に油)
ということになります。
なお、ワクチンのデメリットとしては、標的とするウイルス以外には、逆に感染しやすくなるということで、別のコロナが出現したら、また同じことが起きます。
2008-09年の三価不活化インフルエンザワクチン(季節性フルワク)の接種群
— J Sato (@j_sato) April 28, 2021
・季節性インフルの感染確率は非接種群の0.44倍
・2009年春の新型インフルエンザ(H1N1)に感染する確率が非接種群の1.4~2.5倍https://t.co/POEdUnDDoW
→標的インフルにしか効かず、他タイプのインフルには逆効果
プレプリントも含めると、ファイザー製ワクチン接種(mRNA)→T細胞減少→免疫低下→感染増加、はほぼ確定のようです。たぶん不活性化ワクチンでも同じでしょう。
結局、変異が早いウイルスにワクチンで対応するのは、緊急措置としてはともかく、一般的には悪手ということのようです。
機序については、J Satoさんなどの説明が非常に参考になりますので紹介しておきます。
①季節性インフルエンザワクチンを接種したにもかかわらず感染した場合、呼気内微細ウイルス量(エアロゾル感染=空気感染の元)が非接種の6.3倍になるという研究報告(プロシーディング=会議録なので査読なしが普通)があるようです。
インフル&ワクチンでまた衝撃的な論文…
— J Sato (@j_sato) February 1, 2021
・鼻咽頭と同様に呼気にも感染性ウイルス多→接触なしで呼気で感染る ←感染症専門家いい加減認めて
・上気道(→鼻咽頭)、下気道(→呼気)で感染は別、独立
・フルワクしている方が、呼気内の微細ウイルス量が6倍!→ワクしている方が呼気の感染性6倍! https://t.co/Q67eVKyLPp
もし、新型コロナにもあてはまるとすると…。
エアロゾル感染は、他に比べて(受容体のACE2が多い)肺に直接届く確率が高いので、感染確率が激増します。
つまり、ワクチン接種者に感染が増加→エアロゾル感染で2次感染が激増→感染爆発、というシナリオです。
以上の仮説は、緊急事態宣言やマスクに意味がないという現実とも整合しますし、既存の論文とも矛盾しません。
BCGで強化された自然免疫は絶対ではなく、ウイルス量が多くなると突破されてしまうので、高速接種で加速度的に感染が増加することも説明できます。
②新型コロナのような「弱い」ウイルスには、ワクチンが作る抗体(液性免疫)は一時的な効果しかなく、T細胞=細胞性免疫がずっと大事ということになるようです。
重要論文:T細胞が最重要、抗体ほぼ役立たず
— J Sato (@j_sato) May 4, 2021
・T細胞(CD8+/制御)初期応答が最重要;重症者はT細胞反応少なく中和抗体発動早い、軽症者はT細胞反応多く中和抗体発動遅い。回復者ウイルス除去の95%はT細胞
・重症化のルートは非中和抗体発動→サイトカイン上昇→組織破壊
1/https://t.co/kszT7MuzLH pic.twitter.com/i826Wsr4t2
③魔の2週間については、以前の記事でも紹介しましたが、J Satoさんの説明は次のとおりです。
デンマークからも英国からもコホート研究でファイザーワクチンの「魔の2週間」は報告されています。https://t.co/3z7cr9ovGWhttps://t.co/xTUAVS2kla
— J Sato (@j_sato) April 27, 2021
そしてNEJMイスラエル実証論文では接種直後に接種者でコロナ死が増えているというクリティカルな情報を除外しています。https://t.co/1yfdJppbww https://t.co/KVsLXUoJjj
英国から新ワク接種医療従事者の同居人のコロナ感染・入院リスク低下したよ報告https://t.co/6sfSQu9mTu
— J Sato (@j_sato) April 3, 2021
1回目接種7~13日:感染1.08倍、入院1.25倍←魔の2週間
1回目接種14日~:感染0.74倍、入院0.83倍
2回目接種14日~:感染0.48倍、入院0.71倍
感染時の入院率上昇←排出ウイルスのエアロゾル化?
④ウイルスベクターのアストラゼネカとジョンソン&ジョンソンでは魔の2週間は報告されていません。
※上のアストラゼネカは2021.5.15. 10:50追記英国からの報告をみると、アストラゼネカは魔の2週間効果が弱そう・ほとんどなさそうです。https://t.co/g6AyOUPyGV
— J Sato (@j_sato) March 19, 2021
季節の変わり目でないときなら接種の悪影響が弱まりそうです。
J&Jのウイルスベクタータイプは1回目接種直後は効きが弱いだけで、mRNA/不活化タイプと違って逆効果は見られないもよう。血栓症リスクの印象が悪いが、mRNAタイプとほぼ同じだし、一番マシなのはウイルスベクターのAZとJ&Jなのでは? 変異促進&弱くなるイタチごっこ付きだがhttps://t.co/bPwXotQoQB
— J Sato (@j_sato) May 2, 2021
⑤先進国のワクチン接種開始時期は冬が多く、見かけ上は接種で感染が減ってますが、未接種の国と比べると同じか上回っています。
最後に、ワクチン接種で変異株が増えるのは「常識」だそうで、高名な福岡伸一氏もそう述べています。
共同通信の求めに応じて、ウイルス問題についての論考を書きました。
— 【公式】福岡伸一(Shin-Ichi Fukuoka) (@fukuoka_hakase) May 2, 2021
「あらゆるタイプのウイルス変異体が、日々、世界中で出現している。そこにワクチンが網をかけるから、それをすり抜けるような変異体が選抜される……(続く)
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