SSブログ

新型コロナ ワクチン接種開始で検査陽性者が倍増!?【ブラジル②】追記あり [新型コロナ]

前回の続きです。

ブラジルでは、中国シノバック製ワクチンで明らかにブラジル株(P.1)が増えました。感染もなかなか収まりそうもありません…[たらーっ(汗)]

チリも同様です。

corona554.PNG
出所:Rede Genomica Fiocuz

既出ですが、インドはワクチン接種開始直後に感染が爆発し、インド株が急増しました。

変異株別の実数(試算値)は次のとおりで、ワクチン接種後にインド株(B.1.167)だけが急増しているようです。

corona539.PNG

他の国でもほぼ同じ現象が確認されています。

日本やアメリカでは、ファイザー製ワクチンが主力です。接種率が上がるにつれて、イギリス株(N501YやB.1.1.7)の割合が増え、最新データでは、どちらも過半数を占めています。

corona558.png
出所:東京都東京iCDC米CDC (2021.5.5 12:00 実数の試算値を追加)

日本でイギリス株(N501Y=B.1.1.7)が増えたのは、東京だけではなく、京都や大阪でも同じようです。

corona555.PNG

イスラエルもファイザーが主体ですが、イギリス株(B.1.1.7)の増加は更に極端のようです。

F1.large.jpg

もちろん、イギリスは本家?だけあって、圧倒的に自国株?が優勢です。これは、最初はファイザー製ワクチンも併用していたせいなのかもしれません…。

corona556.PNG
※2021.5.5 11:00 イスラエルとイギリスを追記

その後のJ Satoさんの情報です。

イギリスでは、①ファイザーは2020年12月8日から使用開始、②アストラゼネカは2021年1月4日からなので、2020年12月からイギリス株が急増したのは、やはりファイザーの接種開始による可能性が相当高いようです。
corona560.png
※2021.5.5 12:50 追記

このように、ワクチン接種開始後には、中国・シノバック→ブラジル株、インド・セラム→インド株、ファイザー→イギリス株が増えるのは各国共通です。

なお、インド製以外のウイルスベクターワクチンは、なぜかこの現象が起きないようで、イギリス(アストラゼネカ)、韓国(同)、ロシア(Sputnik V)では感染は増えてません。ただし、インド製(Covishield)だけは例外で、ネパールやブータンでは感染が爆発しました。

参考までに、韓国のアストラゼネカは自国製(SK Bioscience)らしく、株がIPOで相当値上がりしたとのことで、私はすっかり儲け損ねました(笑)。最初はインド製だと思っていたので、なぜ感染が増えないのか不思議だったので…[たらーっ(汗)]

ただし、mRNAワクチンでも、接種率が何十%になると、2回接種後なら効果はあるのことと、弱い人はみんな感染しているので、新たな感染は減ってきます。これも実データとぴったり合います。

さて、以上のケースで、ワクチン接種がまだ10%にも達していない状態で、なぜか特定の変異株だけが激増しているのは、何か変だと思いませんか?

これらのデータを説明できる一番合理的な仮説は、ワクチン接種によって特定の変異株の「スーパースプレッダー」が出現したということです。少なくとも、ブラジル、インド、日本、アメリカなどでは、統計データとはかなり整合性が高そうです。

私の仮説は、

①接種者にはワクチンが効く(特定の変異種は除く)
②接種者の一部が特定の変異株のスーパースプレッダー化(空気感染のため感染力強)
 ※空気感染(エアロゾル感染)はマスクの効果がなく、実データとも一致
③その結果、非接種者の感染が激増(ADEで火に油)

ということになります。

なお、ワクチンのデメリットとしては、標的とするウイルス以外には、逆に感染しやすくなるということで、別のコロナが出現したら、また同じことが起きます。


プレプリントも含めると、ファイザー製ワクチン接種(mRNA)→T細胞減少→免疫低下→感染増加、はほぼ確定のようです。たぶん不活性化ワクチンでも同じでしょう。

結局、変異が早いウイルスにワクチンで対応するのは、緊急措置としてはともかく、一般的には悪手ということのようです。

機序については、J Satoさんなどの説明が非常に参考になりますので紹介しておきます。

①季節性インフルエンザワクチンを接種したにもかかわらず感染した場合、呼気内微細ウイルス量(エアロゾル感染=空気感染の元)が非接種の6.3倍になるという研究報告(プロシーディング=会議録なので査読なしが普通)があるようです。

もし、新型コロナにもあてはまるとすると…。

エアロゾル感染は、他に比べて(受容体のACE2が多い)肺に直接届く確率が高いので、感染確率が激増します。
つまり、ワクチン接種者に感染が増加→エアロゾル感染で2次感染が激増→感染爆発、というシナリオです。
以上の仮説は、緊急事態宣言やマスクに意味がないという現実とも整合しますし、既存の論文とも矛盾しません。
BCGで強化された自然免疫は絶対ではなく、ウイルス量が多くなると突破されてしまうので、高速接種で加速度的に感染が増加することも説明できます。

②新型コロナのような「弱い」ウイルスには、ワクチンが作る抗体(液性免疫)は一時的な効果しかなく、T細胞=細胞性免疫がずっと大事ということになるようです。

③魔の2週間については、以前の記事でも紹介しましたが、J Satoさんの説明は次のとおりです。

④ウイルスベクターのアストラゼネカとジョンソン&ジョンソンでは魔の2週間は報告されていません。
※上のアストラゼネカは2021.5.15. 10:50追記
⑤先進国のワクチン接種開始時期は冬が多く、見かけ上は接種で感染が減ってますが、未接種の国と比べると同じか上回っています。

最後に、ワクチン接種で変異株が増えるのは「常識」だそうで、高名な福岡伸一氏もそう述べています。

コメント(0) 

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

Facebook コメント