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引退者はA型が多い…ようです [縄田氏の論文]

前回の続きです。

社長に多い血液型はO→A→Bと変わってきました。
では、他の職業ではどうでしょうか?
阪大データ(2004/05年)からは次の傾向が見て取れます。

[1]引退者はA型が多くB型が少ない
これは、2004+05年合計と2005年のデータで有意差が出ている(p<0.05)ので断言していいでしょう。引き際が潔いA型と、そうではないB型の傾向がよく出ています。

[2]金融・保険業はA型が多くAB型が少ない傾向にある
正直、理由はよくわかりません。[たらーっ(汗)]
人数が100人程度とやや少ないので、2004+05年合計のデータでも危険率5%では有意差はありません(p>0.05)が、p<0.1なので「傾向がある」ぐらいなら言ってよさそうです。

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それにしても縄田さんの分析は???です。

まず、母集団の血液型分布がなぜか「調査年の平均」を使っています。調査年の平均で検定するということは「調査時点のみ」の結果にだけ結論が当てはまるという考え方になります。日本人全体に一般化はできません。
逆に、「日本人の平均」を使えば、日本人全体に一般化できるという考えになります。その意味で、2005年の「引退(主婦・主夫を除く) 」は日本人平均でχ2検定をすれば有意差が出る、というのが本来の手法なはず。しかし、なぜか彼は調査年の平均で検定して、有意差が出ないと結論付けています。
うがった見方をすれば、日本人平均では差が出てしまうから、あえて「調査年の平均」を使ったのかもしれません。まぁ、これだけでは何とも言えませんが…。

また、今回のように本来の血液型分布からの差が10%程度(B型の日本人平均は22.8%で社長・役員は30%程度)なら、χ2検定で有意差が出るには200人程度以上の人数が必要です。仮に、差がもっと小さいとするなら、ほとんどの項目で差はありませんから「日米ともに一貫して血液型に偏りのある職業はほとんど存在しませんでした」となるのは当然です。これも、意図的なものなのかは何とも言えません…。

逆に、差を出したいならサンプルさえ多くすればOKです。今回のケースで言うと、サンプルが10倍ならほとんどの項目で差が出るでしょう。(笑)

そういえば、「日米ともに一貫して…」というのもおかしいです。その職業に向いている性格は、国や文化によって影響されないということなのでしょうか?

やっぱり、彼の考えていることはよくわかりません。[ふらふら]
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コメント 2

健康オタクおっさん

検索エンジンからたどり着きました、面白い見解ですね!血液型って案外あたっているとは思いますね、僕もそう思います。5割程あたっているのかと・・・
by 健康オタクおっさん (2015-05-03 13:25) 

ABOFAN

100パーセント当てはまるのではなく、傾向があるということですね。
by ABOFAN (2015-05-04 09:35) 

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