SSブログ

7/19 読売新聞Web版 血液型と性格「関連なし」…九州大講師が解析【再分析】 [縄田氏の論文]

前回の続きです。

この論文のデータを見てたら、最近(といっても2004-2005年)の社長にはB型が多いという結果が出ました。[ひらめき]
社長に多い血液型は、時代によって求められる性格が違うのか、O→A→Bと変わっているんですね。
これは久しぶりのヒットです。[るんるん]

■血液型おもしろデータバンク 70ページ
1979年 社長 458人(東証1、2部上場と有力企業の社長)
O36% A34% B17% AB13%
1983年 社長 499人(東証1、2部上場企業の社長) 
A39% O28% B22% AB11%
1983年 新社長 95人
A49.5% O25.2% B20% AB5.3% 

■2004-2005年 阪大データ
会社経営者・役員 265人
A34.7% B28.7% O26.0% AB10.6% 

攻めのO、守りのA、独自路線のBでしょうか。

また、阪大データでは、引退者はA型がかなり多いようです。逆にB型は少ないですね。
アメリカでは、O型の引退者も多いので少し違いますが、A型が多くB型が少ない傾向は日本と共通です。

ところで、縄田さんの職業別の分析結果ですが――考えすぎかもしれませんが――有意差が出ないような“工夫”をしているようにも感じられます。というのは、
※唯一「2005年日本」の「会社経営者・役員」だけp=.04で有意な偏りが見られているのですが,
「2004年日本」「2004年アメリカ」では見られない偏りということもあり,
80回近くも5%水準で繰り返し分析したことによる統計的な誤差(タイプ1エラー)だと判断しています。
[http://nawatakengo.web.fc2.com/job_bloodtype.htm]
とありますが、この分析結果にはかなり疑問が残るからです。なぜなら、

1. χ2検定のベースとなる血液型の割合が日本人平均ではない(各年の調査の割合を使っている?)
 →日本人平均を使うと、「2005年日本」の引退者も有意となる
2. 検定力を考慮していないので、元々10%程度の差しかないとするなら、ほとんどがタイプ2エラーとなって有意差は出ない
3. 従って、有意差が出る項目が少なくとも「80回近くも5%水準で繰り返し分析したことによる統計的な誤差(タイプ1エラー)」とは必ずしも言えない

はずだからです。おそらく…ですが、1.は確信犯、2.と3.は無意識的なものだと思います。

この点は、あとでもう少し詳しく分析しようと思います。
コメント(0)  トラックバック(1) 

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

Facebook コメント

トラックバック 1