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7/28 9:00- 放送大学 錯覚の科学('14) 13回の再放送での内容訂正(続) [テレビ番組]

前回のエントリーの続きです。
今日7月28日9時からの放送大学「錯覚の科学('14)」第13回「科学的思考と錯覚」で、初回に放送された血液型性格判断の批判部分に間違いがあり、訂正放送になりました。
#初回の放送は7月4日16時からでした。
差し替えになった部分は、大村政男さんの「ラベル付け替え」の実験です。
この実験は、別の血液型の特徴を、その血液型と言って示すと信じてしまうので、血液型と性格が関連する「科学的な根拠はない」というものです。

内容をチェックした結果は次のとおりでした。
訂正部分の放送時間は、9分50秒頃から13分50秒頃までで、統計的に否定している部分の数字が一気に全部なくなりました。[がく~(落胆した顔)]
初回の放送では誰も間違いに気がつかなかったのかな?
#否定の一番大事な根拠が間違っているというのも信じられませんね。

ちなみに、差し替え部分は、菊池聡さんの髪型が少し短くなっているのでわかります。前回の収録から少し時間が空いたので、おそらく散髪したんでしょう(特に耳のところが目立つようで、ピンマイクの位置もネクタイにかかる柄の部分が微妙に違います)。また、音声の収録条件も少し違うらしく、菊池さんの声が明らかに違って聞こえます。

さて、前回に引き続き、岡野誠さんからメールをいただきました。
本人の了解を得たので、そのまま公開します。
 早速当局の修正放送をチェックしました。当初、当局関係者によれば、「具体的な修正内容は事前に示せないので、視聴者確認で認識して下さい。」 と言うことでした。私は、てっきりO型とAB型の所のみをテクニカル上差し替えるだけだと思っておりました。それも、菊池とA型女子アナがわざわざ再出演しての修正となりました。しかも、問題のシーンは完全に取り下げての大幅修正と言えるでしょう。
 考えられることは、
1,  OとABの所のみを差し替えたオンエアーならば、能見正比古氏の著作文献に対し、菊池が余りにもいいかげんな読み方をしていたイメージを視聴者へ益々植え付けることとなる。
2, あの大村さんの考えた手法に泥を塗った菊池のイメージが視聴者へ浸透しやすくなる。
3, 今回の決定的ミスから菊池は二度と大村さんの手法を使って、血液型人間学の批判ができなくなった点を認めざるを得なかった。
4, 反対になっていたOとABの箇所を定位置に戻すだけなら、やはりクイズ形式でA型女子アナへの再質問となり、前回のと比較できる視聴者から見れば、やらせのイメージが尚更露呈しやすくなる。
 以上の要因から、当局は取り下げ修正放送をせざるを得なくなった。私から観て、一部修正どころではなく、事実上、謝罪無しの訂正放送と言えるでしょう。ちなみに、関係者によればこれまで当局での訂正放送は皆無であった。
 つまり、放送大学史上始まって以来、事実上の訂正放送と言えるでしょう。今回の一件で菊池の信用が失墜するのみならず、当局は新たな血液型人間学を批判する番組制作をやりにくくなったと思います。ある意味、私から観て、嬉しい誤算と言える。
 こうなると、九州大学の縄田さんの論文も、本人に直接間違いを指摘しておいた方が、後々のことを考えるといいのかな…。[たらーっ(汗)]
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コメント 8

MARIWANKO

こんにちは初めまして。
twitter名、MARIWANKO というものです。
九大関連のお話から検索して、こちらにたどり着きました。

正直なところ、なぜ「血液型と人の性格は関連があるかないか」程度のことで、これほど延々と論争が続くのかわからない、というのが個人的な感覚なのですが、個人的に論争に終止符を打つ効果的な方法を考えてみました(打てなかったらすみません)。

【①世界各国で、各職業別の血液型割合を調べる】
 面倒なアンケートより、よほど簡単・確実に「性格」が出るかと思います。
 仕事を選べるほどの先進国であれば、「安定志向か否か」「ホワイト志向かブルー志向か」くらいの違いは出るでしょう。
 この時点で、血液型ごとにまったく性格に差異がないなら、それぞれ全ての国において、どの血液型でも同じ割合になるはずです。

↓免疫学の権威が監修「血液型別なりやすい病気」A型編
http://jisin.jp/serial/%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E3%82%B9%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%84/%E4%BB%8A%E9%80%B1%E3%81%AE%E7%94%BA%E3%83%8D%E3%82%BF/4688

(蛇足)
「ABOによる違いで、免疫力やストレス耐性に違いがある」のは科学的と言われ、「ABOによる違いで、性格が違う」のは非科学的と言われるのはどうなんでしょう?
すなわちそれは、「免疫力やストレス耐性の違いは、性格の違いに結びつかない」という非科学的な結論にしか結びつかないのですが・・・???

長文失礼いたしました。
by MARIWANKO (2014-08-03 09:33) 

ABOFAN

MARIWANKOさん、はじめまして。

> 正直なところ、なぜ「血液型と人の性格は関連があるかないか」程度のことで、これほど延々と論争が続くのかわからない、というのが個人的な感覚なのですが、

全くおっしゃるとおりです。(笑)
統計的に差があることは(心理学者も含めて)既に決着済みなんですがね。
ただ、反対する人は、それまで信じていた“科学”が否定されてしまうので、絶対に認められないのです。
言い換えると、「超能力」が証明された(笑)といったような、一種のタブーなわけです。
#私は超能力は信じてません。
また、血液型と性格の研究は、主に在野の研究者によって進められたという理由もあります。もし、「血液型と性格」の関連があるとなると、心理学の権威が揺らいでしまう(?)ので、認めることはできないらしいです。
だから、あんなにヒステリックに感情的になって、上から目線で否定せざるを得ない。
研究さえもタブーなので、論文を読んではいけないという雰囲気もあります。
BLOGOSでは、あまりにも予想通りの反応なので、正直笑ってしまいました。
ですので、否定する人の態度は、科学的というよりは、文化的・宗教的な面から分析した方が理解しやすいです。

> 個人的に論争に終止符を打つ効果的な方法を考えてみました

ありがとうございます。
ただ、欧米ではABO血液型の研究は(日本とは違う意味で)タブーなので、やるなら欧米以外ですね。
スポーツ選手ははっきりと差が出ています。
ただ、心理学者はそれでもダメなんですよね。(苦笑)

> 「ABOによる違いで、免疫力やストレス耐性に違いがある」のは科学的と言われ、「ABOによる違いで、性格が違う」のは非科学的と言われるのはどうなんでしょう?

上に書いたとおりです。結論として、既存の権威の否定につながらなければ問題ない、ということになります。
by ABOFAN (2014-08-03 12:08) 

MARIWANKO

こんにちは。
twitter名、MARIWANKO というものです。
早速のリプ恐縮です。予想以上に衝撃的な返答をしていただき、感謝です。

>統計的に差があることは(心理学者も含めて)既に決着済みなんですがね。
そうなんですかw お恥ずかしいですが、それ自体知りませんでした。

>#私は超能力は信じてません。
私は、一部条件付きで信じています。サイコキネシスとかは信じていませんが、「虫の知らせ」レベル」ならあってもおかしくないかと(動物が地震予知できると言われているように)。

>心理学の権威が揺らいでしまう(?)ので、認めることはできないらしいです。
それなら仕方ありません。「幕府が権威を重んじるならば、黒船(免疫学者等)に来ていただく」しかなさそうですね。

>欧米ではABO血液型の研究は(日本とは違う意味で)タブーなので、やるなら欧米以外ですね。
あ、そういうものなんですか。よくわからないのですが、遺伝子の違いで出る差(人種・性別)を研究するような感覚なんでしょうか?

>スポーツ選手ははっきりと差が出ています。
それはどこかで見た記憶があります。
私が「血液型と性格に関連がある」という持論の持ち主になった2つの柱の1つが、職業による血液型分布の差です(もう一つが免疫&対ストレス)。
「身体能力が異なるだけ」という言い訳もできますが、「身体能力が異なるなら、それにより性格も異なる」と考えるのが自然だと思います。

>ただ、心理学者はそれでもダメなんですよね。(苦笑)
そうなんですか。。。今回私が見た記事でも、ネットのコメントは大半が「非科学的」「宗教」というものでしたが、心理学者も同レベルなんですね。

>既存の権威の否定につながらなければ問題ない、ということになります。
それなら、やはり黒船が来ない限り、永遠に「血液型と性格は関係ない」ということになってしまうのですね。

正直な話、「血液型の差」というのは「遺伝子の一部が異なる」ことによる差であって、遺伝子の一部が異なることによる差であれば、「性差」だろうと「ABO」だろうと「MN」「Rh+-」「ヒステリー等疾患」「ガンになりやすい」等の差は、ある一定以上人体に影響を与える遺伝子であるなら、全て程度の差こそあれ、統計的に見れば有意に性格の差を生み出すと考えています。

これだけ科学的な見方が進んだ日本で、これほど原始的な議論が「権威」や「思い込み」程度のことで決着がつかないというのも面白いものですね。
by MARIWANKO (2014-08-03 13:26) 

ABOFAN

>>心理学の権威が揺らいでしまう(?)ので、認めることはできないらしいです。
> それなら仕方ありません。「幕府が権威を重んじるならば、黒船(免疫学者等)に来ていただく」しかなさそうですね。

いや、それでもダメなんですよね。(笑)
心理学の土俵でやらないと。

>>欧米ではABO血液型の研究は(日本とは違う意味で)タブーなので、やるなら欧米以外ですね。
> あ、そういうものなんですか。よくわからないのですが、遺伝子の違いで出る差(人種・性別)を研究するような感覚なんでしょうか?

以下に、BLOGOSのやりとりを引用します。

-----
yahoo user 2b4d4さん

> ヒトラーの血液型がA型なので、A型の人間は絶滅すべきだ、なんてのは勘弁してほしいですね。

これは、実際にナチスドイツで起きそうになったことです。
アーリア民族はA型なので優秀だ、それに対してアジア人はB型が多いから劣等民族だ、という調子です。
私は確認してませんが、SS(親衛隊)は全部A型で固めたとか…。
#血液型だけではなく、骨相学や優生学もあります。
日本では、これに対抗して、当時の古川教授がA型は消極的でB型が積極的という説を唱えました。
だから欧米では、いまだにABO血液型はタブー視されるんですよ。
こんな歴史があったら、そりゃそうでしょうね。(苦笑)
(07月27日 14:44)
-----

> 「身体能力が異なるなら、それにより性格も異なる」と考えるのが自然だと思います。

そのとおりですね。

>>ただ、心理学者はそれでもダメなんですよね。(苦笑)
> そうなんですか。。。今回私が見た記事でも、ネットのコメントは大半が「非科学的」「宗教」というものでしたが、心理学者も同レベルなんですね。

“非科学的”な私が、文献を100本以上読んで、縄田講師の論文の計算を検算して、他の論文のデータを比較して、“科学的”な人の反論は全く無視なんですよね。
また、上から目線というのも特徴です。
ポイントは統計なので、自分で計算してみば結果は明らかなんですが…。(苦笑)
#言い換えれば、タブーということです。

ただ、あちこちで反論を地道に繰り返せば、ある程度の効果はあります。
少なくとも「小さな関連」が否定できないのは、ほぼ多数意見になりました。v(^^)
これは、「統計的に差がある」が否定できなくなったので、「大きな関連」に問題をすり替えているわけです。
では、「小さな関連」はどうかと質問すると、“回答拒否”か“興味がない”のだそうです。おかしいですよね?

「大きな関連」があるなんて、真面目な研究者なら誰も言ってないんですが…。
誰も言ってないことを否定するのはおかしいのですが、血液型と性格の関係性を絶対に認めたくないということなら、それはそれで合理的な行動です。

> これだけ科学的な見方が進んだ日本で、これほど原始的な議論が「権威」や「思い込み」程度のことで決着がつかないというのも面白いものですね。

まあ、血液型なので笑い話ですが。(笑)

遺伝子が性格に影響して差が生じるときは、官能検査のように差を感じる人と感じない人がいたりして、データを見ていると飽きませんね。へ~っていう感じです。

心理学としては非常に面白い研究対象で、論文をいっぱい書けそうです。
誰か研究しないかな?
by ABOFAN (2014-08-03 14:22) 

ABOFAN

追加です。
それと、科学的な議論に*しない*ポイントはもう1つあって、否定派の人達は「関係がある」と認める条件を絶対に示さない、ということがあります。
#科学的な議論としては明らかにおかしいのです。
理由は、「関係がある」と認める条件を出してしまうと、統計的には既に決着済みなので「関係がある」と認めざるを得ないからです。
だから、BLOGOSでも、否定派の人達は忠実にこの原則を守っています。(笑)
#ですから、とにかく“回答拒否”が多いのです。
心理学ではこういう行動は「認知的不協和」というのですが、第三者として見ている分には面白いです。
by ABOFAN (2014-08-03 14:40) 

MARIWANKO

こんにちは。
twitter名、MARIWANKO というものです。
ご返答遅くなり恐縮です。あまりに内容が面白おかしすぎて、久しぶりに楽しい思いをさせていただいております。

>心理学の土俵でやらないと。
それはキツ過ぎますねw
審判が全員買収されているスポーツの試合と何ら変わりありませんよね??

> ヒトラー
なるほど! 不勉強でした。さすがにそれは仕方ないです。

>“非科学的”な私
私はもっと非科学的な人間で統計学とか見たくもありませんが、それでも科学的(笑)な見地からでさえ血液型と性格に相関がないとは到底言えないです。

>上から目線
ごく一部ですが、読んでみて理解しました。
「血液型と性格に関連があったら面白いだろうな、と思ってるんでしょ?」という内容を見た時点で、それ以上読もうという気を無くしましたけど。

>「小さな関連」が否定できないのは
本来、その時点で議論終了でいいはずですよね?
私も、「全ての人に画一的当てはまる」とはこれっぽっちも思っていません。
「統計学的に、有意な差がみられる」という程度だと思っています。
性差と同じで、「男女で平均をとれば性格が異なるが、一人一人を見れば当てはまらない人も多い」なんて、血液型でも当然ですよね?

>認知的不協和
初めて聞きましたが、平たく言うと「プライドが許さない」「心理学で飯が食っていけなくなるのが怖い」ということでよろしいのでしょうか?

それにしても、心理学の土俵で戦うのは、短気な私には到底無理です。
私ならば、「心理学以外の分野で、血液型と『性格と直接関係のある因子』の相関を調べまくり、心理学者以外の全日本国民が「血液型と性格には相関あるに決まってるだろ。心理学者は何言ってんだ?」という状況にしてしまいますね(笑)

本当に、いきなりの長文かつ駄文であるにもかかわらず、ご丁寧な返信いただきまして、感謝です!
by MARIWANKO (2014-08-04 20:28) 

ABOFAN

>>心理学の土俵でやらないと。
>それはキツ過ぎますねw
>審判が全員買収されているスポーツの試合と何ら変わりありませんよね??

審判かつプレーヤーということですね。
解釈権を持っている点なら、宗教裁判と共通します。
もっとも、判断が公明公正なら、私が文句を言う筋合いのものではないのですが…。

>“非科学的”な私
>私はもっと非科学的な人間で統計学とか見たくもありませんが、それでも科学的(笑)な見地からでさえ血液型と性格に相関がないとは到底言えないです。

それが普通ですよね。

>上から目線
>ごく一部ですが、読んでみて理解しました。
>「血液型と性格に関連があったら面白いだろうな、と思ってるんでしょ?」という内容を見た時点で、それ以上読もうという気を無くしましたけど。

ですから、科学的というよりは宗教的、正しくは疑似宗教的ということになります。

>>「小さな関連」が否定できないのは
>本来、その時点で議論終了でいいはずですよね?
>私も、「全ての人に画一的当てはまる」とはこれっぽっちも思っていません。
>「統計学的に、有意な差がみられる」という程度だと思っています。
>性差と同じで、「男女で平均をとれば性格が異なるが、一人一人を見れば当てはまらない人も多い」なんて、血液型でも当然ですよね?

そのとおりです。「関係かある」と思っている人のほとんどは、そう感じているはずです。

>認知的不協和
> 初めて聞きましたが、平たく言うと「プライドが許さない」「心理学で飯が食っていけなくなるのが怖い」ということでよろしいのでしょうか?

自分の都合の悪いことは見ないようにする、ということです。
言い換えれば自己防衛本能が働くわけです。

> 私ならば、「心理学以外の分野で、血液型と『性格と直接関係のある因子』の相関を調べまくり、心理学者以外の全日本国民が「血液型と性格には相関あるに決まってるだろ。心理学者は何言ってんだ?」という状況にしてしまいますね(笑)

お願いします。(笑)

> 本当に、いきなりの長文かつ駄文であるにもかかわらず、ご丁寧な返信いただきまして、感謝です!

いいえ、どういたしまして。
楽しんでいただいて、ありがたいです。
by ABOFAN (2014-08-04 23:27) 

ABOFAN

追加です。
BLOGOSは、丸1日経過しましたが、否定派は完全沈黙ですね。
もう少し反応があると思ったのですが、ちょっと拍子抜けです。
by ABOFAN (2014-08-04 23:50) 

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