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謎解き超科学 [新刊情報]


謎解き超科学

謎解き超科学

  • 作者: ASIOS
  • 出版社/メーカー: 彩図社
  • 発売日: 2013/10/24
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


新年明けましておめでとうございます。[るんるん]
さて、血液型と性格の話が出ているというので入手してみました。
執筆者は信州大の菊池聡さんです。
ただ、正直言って、血液型の内容はひどいものです。
気のついた点を何点か。


1. 古川説は誤りであったという結論が合意をみた (p148)
昭和8年の「法医学会」で否定されましたが、合意ではありません。
また、当時の「心理学会」の結論はあいまいです。
これらのことは調べればわかる話ですから、明らかに事実とは違います。
[http://www010.upp.so-net.ne.jp/abofan/furukawa.htm]

2. 心理学者たちによる研究では安定した結果は出ない (p149)
これは明らかに間違いです。
単純に調べれはわかる話ですから、2005年以降の論文は読んでいないんですかねぇ。
半分以上は「安定した結果」が得られているんですが…。
[http://abofan.blog.so-net.ne.jp/2009-10-25]

3. 血液型によって罹りやすい病気は立証されていない (p149)
これも明らかに間違いです。
ブルーバックスも出ています。
永田宏さん 血液型で分かる なりやすい病気 なりにくい病気
[http://abofan.blog.so-net.ne.jp/2013-12-03]

4. 当たってるように見えるのはバーナム効果のせい (p152)
これも明らかに間違いです。
血液型と性格の関係がないと仮定した場合、そう思えるのは「バーナム効果」によるものです。しかし、逆に「バーナム効果」があったからといって、 必ずしも血液型と性格の関係がないとは言えません。
従って、「バーナム効果」の存在を証明しただけでは、血液型と性格の関係を否定することはできません。
[http://www010.upp.so-net.ne.jp/abofan/matsuoka.htm]

5. ブラッドタイプハラスメント (p154)
最新の判例では、「占い」はダメですが、統計に裏付けられた「血液型人間学」なら特に問題ないことになっています。
[http://www010.upp.so-net.ne.jp/abofan/okano.htm]

それに、割と最近ですが、血液型と性格は「関係あるのではないか」という英語の論文も出ています。
Donna K. Hobgood, Personality traits of aggression-submissiveness and perfectionism associate with ABO blood groups through catecholamine activities
University of Tennessee College of Medicine, Chattanooga, United States; May 2011.
[http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0306987711002106]

間違いはまだまだありますが、きりがないのでやめておきます。
この本では、マイナスイオンもしかり、EMもしかりです。
・マイナスイオン
 [http://abofan.blog.so-net.ne.jp/2009-11-18]
・EM
 [http://abofan.blog.so-net.ne.jp/2010-04-18-2]
#一部の人の言うほど万能ではありませんが、効果が「全くない」というのは明らかに間違いでしょう。
少なくとも、これ以上疑似科学批判の信頼をなくすようなことはやめてほしいものです。[たらーっ(汗)]
とはいっても、メンツの問題があるから無理なのかな。
困ったものですね。
もっとも、気のせいかどうかしりませんが、血液型を積極的に認める人は相変わらず少ないものの、今回のように根拠を挙げて、真っ向から否定している人は、ほとんどいなくなってきたようです。
そういう意味では、このブログも少しは役に立っているのかな。[わーい(嬉しい顔)]

参考までに、以下は執筆者のASIOS宛に送ったメール[メール]の内容です。

血液型の話が出ているというので入手してみました。
ただ、正直言って、血液型のところは酷いものです。
気のついた点を何点か。

1. 古川説は誤りであったという結論が合意をみた (p148)
昭和8年の「法医学会」で否定されましたが、合意ではありません。
また、当時の「心理学会」の結論はあいまいです。
調べればわかる話ですから、明らかに事実とは違います。
[http://www010.upp.so-net.ne.jp/abofan/furukawa.htm]

2. 心理学者たちによる研究では安定した結果は出ない (p149)
これは明らかに間違いです。
単純に調べれはわかる話ですから、2005年以降の論文は読んでいないんですかねぇ。
半分以上は「安定した結果」が得られているんですが…。
[http://abofan.blog.so-net.ne.jp/2009-10-25]

3. 当たってるように見えるのはバーナム効果のせい (p152)
これも明らかに間違いです。
「バーナム効果」の存在を証明しただけでは、血液型と性格の関係を否定することはできません。
[http://www010.upp.so-net.ne.jp/abofan/matsuoka.htm]

4. 血液型によって罹りやすい病気は立証されていない
これも明らかに間違いです。
ブルーバックスも出ています。
永田宏さん 血液型で分かる なりやすい病気 なりにくい病気
[http://abofan.blog.so-net.ne.jp/2013-12-03]

きりがないのでやめますが、マイナスイオンもしかり、EMもしかりです。
マイナスイオン
[http://abofan.blog.so-net.ne.jp/2009-11-18]
EM
[http://abofan.blog.so-net.ne.jp/2010-04-18-2]
疑似科学批判の信頼をなくすようなことは、ぜひやめていただきたいと思います。


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