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続々「血液型と性格に関係がある」と思っている人の割合

前回のエントリー

 続「血液型と性格に関係がある」と思っている人の割合
 [http://abofan.blog.so-net.ne.jp/2012-08-26]

からの続きです。

もし、血液型による性格の差は「思い込み」(確証バイアス)によるものだとすると、非常に無理な説明をすることになります。
男女差、血液型、県民性を、差が大きい順に並べてみると次のようになります。

 1位 男女差 効果量大→差があると思う人は8割 ※1
 2位 血液型 効果量中→差があると思う人は7割 ※2
 3位 県民性 効果量小→差があると思う人は5割 ※3

※1 2003年 福島県男女共生センター自主研究 「男女の特性に関する調査」結果の概要
※2 複数の調査による(NHK世論調査含む)
※3 1997年 NHK世論調査による


男女差や県民性は、「思い込み」だと思っている人は、まずいないはずです。
同じことで、血液型も、「思い込み」による差だということにはならないでしょう。
【H24.8.28追記】
サイトの方に、もうすこし詳しく書きました。
こちらの方がわかりやすいかもしれません。

というのは、「自分の説明書」を受けた2009年の調査

 8割のB型がO型の特徴に当てはまる?血液型診断徹底調査!
 [http://release.center.jp/2009/04/1402.html]

では、「占いは好きですか」という質問に対して、

 ・好き 27.5%
 ・どちらでもない 60.2%
 ・嫌い 12.3%

と回答しているからです。
血液型と性格に関係があるという人は、全体の7割です。
なので、どう考えても、占いが好きな人より「血液型と性格に関係があると思っている人」の方が多いのです。
もし、否定論者の言うように、血液型と性格に差があるのは、占いが好きな人の「思い込み」によるということなら、占いに興味がない人は、血液型にだけ「思い込み」があり、男女差や県民性については「思い込み」はない、と考えるしかありません。
まぁ、そんなことも、絶対にないとは言えないでしょうが、あまりにも不自然で、これらの回答をうまく説明することは無理です。

また、この調査では、「血液型診断は当たっていると思いますか?」という質問に対して、

 ・だいたい当たっている 36.2%
 ・血液型と性格は関係ないと思う 63.8%

と回答しています。実は、この選択肢は少々不自然で、仮に「血液型診断は(あまり)当たっていないが、血液型と性格は(ある程度)関係あると思う」という選択肢があれば、多くの人がマルを付けることでしょう。

しつこいようですが、血液型により性格に差があると思っている人は、全体の7割です。
たぶん、「血液型診断」は占いだから、やむを得ず血液型診断による性格は(あまり)当たっていないので、「血液型と性格は関係ないと思う」と回答したのだと思われます。
私が回答者だったら、しょうがないのでそうします。[たらーっ(汗)]
ちなみに、同じアイシェア社の1年前の調査では、血液型と性格に関係があると思っている人は、ほぼ7割です。
1年でそんなに数字が変わるわけがありません。

ということなので、血液型だけが、占いの好きな人を中心に、ものすごい「思い込み」があるんだ、というのは明らかにおかしいでしょう。
以上はマクロな分析ですが、個々人について分析するミクロの分析でも、ほぼ同じ結果が出るはずです。
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