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志水一夫さん [論文]

志水一夫さんの血液型についての著作を入手しました。
・血液型人間学〝批判〟のウソ 〝ウソ〟があるのはどっちかな?(歴史読本S60.9増刊号)
・科学もドキ! 珍説奇説アラカルト “血液型人間学のウソ”のウソ(季刊SFイズムS60.7)
[C.I.さん、ありがとうございます]
彼は、超常現象について、多くの著作[本]を残しています。
面白い内容が多いのですが、残念なことに、2009年に55歳という若さで亡くなりました。
実は、私は以前に何度かメールでやりとりをしたことがあります。
[http://www010.upp.so-net.ne.jp/abofan/sf.htm]
内容も面白いので、ここで紹介しておきましょう[わーい(嬉しい顔)]
※後者は、次の本にも掲載されているかもしれません。

トンデモ超常学入門―志水一夫の科学もドキ!

トンデモ超常学入門―志水一夫の科学もドキ!

  • 作者: 志水 一夫
  • 出版社/メーカー: データハウス
  • 発売日: 1997/11
  • メディア: 単行本

さて、前者では、
1. 数多い血液型のうち、なぜABO式だけを取り上げるのか
2. 植物にも血液型物質はあるが、植物にも性格があるのか
3. 統計的証拠だけで、因果関係が明らかにされていない
4. ある人の性格が○であったり×であったり、という説明では誰にでもあてはまる
5. 性格は後天的なものであるというのが、現在の医学の定説
という反論について、
後者では、
1. ABO式は、100種類もある血液型の1つにすぎない
2. 植物にも血液型がある。では、植物にも性格があるのか
3. 1つの血液型でも、動物の性格はさまざまだ
4. 血液型は、成長・進化に関係する物質である
5. 現代心理学によっても、血液型性格判断は否定!
6. 同じ血液型の一卵性双生児さえ、生まれた時から血液型は違う
7. 血液型ブームの原点[注:古川説]は、統計学的に根拠がない
という反論について、批判を展開しています。
これらの内容の間違いは、志水さんが実際に書いてるとおりなのですが、最近(例えば2004年の血液型ブーム)も、同じような批判があるのには、ガッカリですね。[もうやだ~(悲しい顔)]
批判側の人は、勉強する気がないのかなぁ~。

さて、ただ、なぜか志水さんも気が付かなかった“ウソ”があります。
それは、「統計的に根拠がない」という批判です。

よく使われる質問紙法では、本人がどう思っているかどうかしか回答しようがありません。
客観的にどうか、なんてことは、[普通の質問紙法では]調べようがないのです。従って、多くの人が「A型は神経質」「B型はマイペース」と思っているのですから、そういう質問には必ず統計的に差が出ることになります。[ひらめき]
逆に、全く差がなかったら、サンプルが少ないのか、調査方法がおかしいのか、差が出る質問をしなかったのか、回答者がウソを答えているのか、あるいは血液型に関心がない人ばっかり集めたのか…いずれにせよ、その調査はロクなものではなく、信頼性がないと断定できます。[パンチ]

志水さんが取り上げている批判者には、宮城音弥さん[注:当時の心理学の権威]がいますが、心理学者なら、こんなことは質問紙法の基本中の基本ですから、わからないはずがありません!
わかっていて無視していたのか、それともウッカリして気付かなかったのか、どっちにしても非常に問題だと思います。

ということで、この「統計的に根拠がない」という反論は、最近では実質的に消滅してしまいました。
もっとも、「性格を判断できるほどの差」はない、大きな差なんかないんだ!と言い方を変えて残ってることもあります。
では、小さい差ならありますか?というと、奇妙なことに黙ってしまいます。
要するに、「差がある」ことは絶対認めたくない(?)ということのようです。[たらーっ(汗)]
なんかヘンですよね…。
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